洋画

『シャイン』(1996)

『アベンジャーズ』

・出だしからしばらくがかなりまどろっこしい。SF映画らしくなるのはなんと開始から1時間以上経ってから。それまでは大したアクションシーンも派手な爆発もなにもなく(戦艦が空に飛び上がるところだけはあったか)登場人物がぐだぐだと仲違いしたり、あーだ…

『マイティー・ソー』(2011)

・父と息子の葛藤、家族愛、兄弟愛、恋愛、あれやこれや、映画の脚本の、演出のお話の定石、お約束をしっかり盛り込んで、基本的破綻なし。言ってみればありふれた手垢の付いたような、古今東西で語り尽くされてきたような話に味付けとしてマイティー・ソー…

『ダイ・ハード/ラスト・デイ』

カーチェイス、というかカー・アクションといったほうがいいであろう車のメチャクチャといえるほどの物凄い走り方は見応えあり。CGIも凄いなと驚く。しかし、その他がもうなんというか発想が貧困というか、ネタ切れというか、もう新しさもなく、あれこれ考え…

『リアルスティール』

『ジョン・カーター』

・何処かで見たような場面が山盛りの映画。・ん、ここはあの映画のあのシーンだろう、ここはあの映画にそっくりだ・・・というのが終始続く。・場面だけというのではなく、そこに至る話の流れや、その場面で使われる道具や、フレームワークや、もうあれもこ…

『リンカーン』

『007 スカイフォール』ダメダメ映画の典型。なぜこんな脚本になった。

・出だしにものすごいアクション・シーンを持ってくるというのは新生ボンドシリーズのお決まり事になったか。自分的にも過去二作を含めて、この冒頭のアクション・シーンは好きである。というか素晴らしい。今回の「スカイフォール」では約12分間ハイレベ…

『キック・アス』(2010)

・ツーン・タタ・タターターンって音楽が気怠くて実にイイ。オフザケしてるというかナメてるというか、タルく乗ってけばイイという雰囲気を最初から示しているかのようでもある。最初にこの音楽を聞いただけで「ん、これは好きになれそうだな」と予感が走る…

『猿の惑星 創世記』

・シーザーの表情、目付きに恐ろしいほどに感情が浮かび上がっている。再現されている。CGIによる生き物の表情がここまで表現されているのは驚き。不気味でもある。・ハリウッドは過去のヒットシリーズの続編を作って安全なリクープを狙い、ことごとく失敗、…

『ゴースト・プロトコル』(2011)

・潤沢な予算をたんまり使っていかにもという豪華な絵の映画を撮っているのだが、中味がスカスカ。・トム・クルーズがファンサービス旺盛というが映画の中の派手な見せ場、アクションシーン、どれもれもの演出があざとい。サービスしてますよ、楽しんでね、…

『パトルシップ』(2012)

・ハズブローが出資してるから話よりもメカをおもちゃとして売りたかったんじゃないのか? ・SFアクション大作映画・・・全然 た・い・さ・く じゃない。 ・アナログなボードゲーム"バトルシップ”をベースにしたストーリー・・・ってそんなもん知らんわ。 ・…

『ココ・アヴァン・シャネル』(2009)

『ココ・シャネル』(2008)の翌年に製作ということは、最初からこっちも組みで計画されてたということか。

『フラッド』(1998) (原題:Hard Rain)

ミカエル・サロモンの初監督作品脚本が『スピード』を書いた人だというのもあるが、設定が違いこそすれ、なんとなく『スピード』に似てるなという展開。昔の怪獣映画っぽくもある。脚本は練り込まれてるし、伏線とその回収も巧い。ちょっとした小細工もなか…

『団塊ボーイズ』(2008)

・それにしても酷い邦題だな、どういう感覚でこんな読んだだけで拒絶されるような題をつけたんだろう。・この脚本、お話は、アメリカ映画というよりコテコテの日本のどうしょうもないギャグ映画みたいだ。

『ツーリスト』(2010)

監督:ドイツ出身フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク・アンジェリーナ・ジョリーは最近こういったおちゃらけサスペンスばかり出てる。言って見ればアイドル女優をとにかく出演させれば人は呼べるっていうキャスティングにどっぷり甘えてる状況。…

『ブルーサンダー』(1983)

・オスプレイの配備が大問題になっている今、この映画を見ると言うのも一考かもしれないな。・映画のなかではエンジンを切ってオートローテーションで不時着する場面も描かれている。・ベトナム戦争にフラッシュバックさせている映像。80年代の映画には、ア…

『プロメテウス』

・出だしから暫くのシーンは『2001年宇宙の旅』の明らかなオマージュ。船内の様子も食べている宇宙食らしきものも・・・。 ・過去のエイリアンシリーズ1から4までと、時系列の整合性がない。あるように思えるが、時系列に並べてみると明らかにおかしな部分…

『エネミー・オブ・アメリカ』(1998)

・監督:トニー・スコット ・出演:ジョン・ボイド ウィル・スミス ジーン・ハックマン・この映画は公開当時、観ようとおもってチケットをいつも持ち歩いていながら、どうしても都合がつかなくて見逃してしまった作品。なぜかその後もずっと観ていなかった。…

『ファイナル・カウントダウン』(1980)

・隠れた・・・でもないが、これは名作だな。 ・タイムスリップ物はどうもオチャラケでふざけた感じの作品が多いのだが、この作品は登場人物の演技も非常に真剣で、自分たちが過去にタイムスリップしたと分かるまでが物凄く緊張感がある。ピリピリとした感じ…

『ダークナイト ライジング』(原題:DARK KNIGHT RISES) 

・映像の質は文句無し。クリストファー ノーランの撮る作品は細部までスキのない重厚で密度の高い映像ばかりだ。まるで超豪華なゴシック調の寺院や貴族の屋敷、宗教画と建設美に取り囲まれたヨーロッパ教会の中にでも居るかのような感覚である。・今年期待の…

『エクスカリバー』(1981)

監督:ジョン・プアマン スタジオ:オライオン・イギリス、いやヨーロッパに於けるアーサー王伝説というのは、日本にしたらイザナミ、イザナギの国造り神話ということになるかな?・ヨーロッパの人にとってはたぶん心の原点のような話なんだろうけれど、まる…

『モンスター』(2003)

・確かに、あれだけの美形のシャーリーズ・セロンがメイクとはいえこんなおぞましいオバサン姿になって役を演じているというのは驚き。ただし、それがいわゆるネタになっていたわけであり、あのシャーリーズ・セロンが、あの美人がこんな・・・という意外性…

「ブラック・スワン』(2011)

・作品の質が極めて高い。部分的にもそうだが総合的に高水準。映画は総合芸術などと言われることもあるが、この作品はそれに値する。近年のアメリカ映画ではこういった高水準の映画は極めて稀だ。それは映画が金儲けビジネスの手段となり、映画をコントロー…

『ヒア アフター』(2011)

・これまでのクリント・イーストウッド監督作品と比較すると物足りなさがあることは否めない。これまでのイーストウッド監督作品はどれもこれも観終えた後にかなりの衝撃や感動を受けるものばかりであった。それに較べればこの作品は淡々としたものであり、…

『インベージョン』(2007)

・二コール・キッドマンがやけに若々しい。顔の輪郭も効いてきて、尖った印象。体のラインもほっそりすっきり。目つきもいかめしい。鼻もピンと尖っている。「ふーん、二コール・キッドマンって昔こんな映画に出てたんだ」と若い頃に出演したB級映画なんだ…

『ドラゴン・タトゥーの女』(2012)

・のっけからオープニングの映像に、その感性の良さ、映像の格好良さ、その極めて高い質に驚く。まるで007シリーズのようなオープニングではあるがそれを遥かに越えるセンス。このオープニングだけでも一見の価値はある。それほどまでに素晴らしい映画の…

『ファイブ・イージー・ピーセス』(1970)

・「イージーライダー」の元となった作品?とも言われているようだが、なんだかここまでただ当時の反発的な青年をただ描いているだけじゃ、なにも感じ入るものがないな。・はあそうですかといって終わりだ。・当時を知る人にはなにか懐かしさや思い出もある…

『ブッシュ(原題: W.)』(2009)

・オリバー・ストーンらしい刺々しさ、触れたらスッパリと肉が切れるカミソリのような鋭さがない。・希代のアメリカ大統領として、子ブッシュの馬鹿さ加減、おぞましさ、おろかさはもう十二分に世の中に広まっているから、いまさらそれを小馬鹿にしても諧謔…

『シン・レッド・ライン』(1999)

・これは最初に観た当時、物凄いショックを受けた映画だ。・なぜかこの映画を観たあと、これは『2001年宇宙の旅』に似ているなと感じた。映画に流れている波動や思想が同じように感じた。・映像に匂いがある、映像から匂いを感じる。夏の匂い、草が茂った丘…