『ジョン・カーター』

・何処かで見たような場面が山盛りの映画。

・ん、ここはあの映画のあのシーンだろう、ここはあの映画にそっくりだ・・・というのが終始続く。

・場面だけというのではなく、そこに至る話の流れや、その場面で使われる道具や、フレームワークや、もうあれもこれも・・・ん、見たことあるなぁ・・・というものばかり。

・フレッシュ・ゴードン、グラディエーター、そしてスター・ウォーズとあっちこっちの映画から良さげな場面、イメージを切り抜いてきて、それを繋げて無理くり話にしたという感じだ。

・ラストのコロッセウムで戦うシーンなんか、そのまんまスター・ウォーズの焼き直しではないか・・・。

・一体どういう考えでこういう映画を作ったんだろう。それがディズニーの生誕記念なんて冠まで背負わせて? 

南北戦争から始まった話が、火星ふっとんでピョンピョン飛びして、フラッシュゴードンみたいな原始的な衣装を着た民族がでてきて、お決まりの緑の生物ができてアバターみたいな話になって、お姫様と愛が芽生えて、捕まって、競技場で怪獣と戦って・・・・うんぬんかんぬんで・・・まったく。

・そっちこっちのヒット映画からイイ場面を切り抜いてきてそれを繋げて一本にしたような映画。こういう映画をこういう話を作ろうという一本の筋がまったくなく、面白そうな場面を寄せ集めれば面白くなるはずさ!なんて考えで作られたような映画としか思えない。

・脚本に意思も主張もなにもなく、紙芝居の筋を作っただけのようなもの。映像の古臭さや出てくる宇宙船や登場人物の奇妙さ、そういうものも含めて、これじゃどうにもならんな、確かに、と落胆。

・続編? だめだろうね。