『アベンジャーズ』

・出だしからしばらくがかなりまどろっこしい。SF映画らしくなるのはなんと開始から1時間以上経ってから。それまでは大したアクションシーンも派手な爆発もなにもなく(戦艦が空に飛び上がるところだけはあったか)登場人物がぐだぐだと仲違いしたり、あーだーこーだと意味もなくしゃべっているだけ。実に退屈で詰まらない。

・ようやく面白くなってくるのは1時間40分を過ぎた辺りから。もう殆ど2/3は退屈の極み。とちゅうでもうやめようかと思ったほど。

・ま、残り1/3はまずまずであったが・・・これじゃどうしょうもない。

☆2016年9月再見

マーベルのシリーズをひと通り見なおしている中でこのアベンジャーズも再び観てみたのだが、ん、まあそこそこに面白かった。一回目の鑑賞がめちゃくちゃダメダメの印象だったのだが、まあ、そこそこには観れる。話のもっていきかたにまだるっこしさはやはりあるし、サミュエル・L・ジャクソンがなんか邪魔。イメージ強すぎて浮いてるんだなぁ。エヴァンゲリオンみたいになんか画面にズラリ並んだ委員会の連中が上層部で指示を出してるというのもしらけるし。

しゃべりすぎで目立ちすぎのサミュエル・L・ジャクソンとヒーローたちが仲間割れしてるってのがつまんない最大の原因だろう。

そういえばNHKで放送された「ハリウッド白熱教室」でもドリー・キャスパー教授が黒澤映画と、このアベンジャーズの会議シーンを比べて、なんでアベンジャーズの方がつまらないのかってのを説明していたかと思うが、他のマーベル関連作品とくらべてもこの映画はストーリーにテンポがないし、ほんとまだるっこしいし、最後にスカッとこないというのがダメなところだろう。

今回改めて見て、CGIの凄さには驚き。「シン・ゴジラ」を観て日本のCGI技術も世界レベルになったと思ったが、この作品を見るとやっぱりまだ差があるな。

最後に出てきた猿はどうなるんだろ? アベンジャーズ2がこの映画の続きにするのはダメだろうということで「エイジ・オブ・ウルトロン」と丸で違う方向に振ったのは正解であろう。

脇役だけどコビー・スマルダーズがなかなか知的でカッコ良かったな。