2009-05-01から1ヶ月間の記事一覧

『楢山節考』(1958)

●監督:木下恵介 主演:田中絹代 深澤七郎原作小説の最初の映画化(1983年カンヌ国際映画祭グランプリ「楢山節考」は今村昌平監督)●歌舞伎様式を取り入れて撮影された”劇中劇”の形式となる作品。家屋、風景、自然物、道など全てをセットとして作ったのは実…

『楢山節考』今とは異なる日本映画の凄さがある。

『重力ピエロ』

●立て続けに映画化される伊坂幸太郎原作小説。自分も「アヒルと鴨のコインロッカー」を観るまでは名前すら知らなかったのだが、このところの映画化続きもあり、珍しくこの「重力ピエロ」は映画を観る前に小説を読んだ。精読とまではいかないが・・・。●レイ…

『重力ピエロ』ミステリーとは言えない浅さ、薄さだった。

『グラン・トリノ』

●映画のエンドロールが終わっても、暫く席を立てなかった。茫然自失。言葉を失った。沢山水を含んだ綿布団を頭の上からドスンと被せられたかのごとく、体が重くなり動くことが出来なかった。●アメリカの魂を託すのはもうアメリカ人である必要などは無いとい…

『グラン・トリノ』肺腑を抉り出されるかのような一作。茫然自失

『SAWADA サワダ』(1997) 

●青森からベトナムへ、ピューリッツアー賞カメラマン沢田教一の生と死:グループ現代製作のドキュメンタリー・フィルム. 図書館でベトナム戦争に関する報道写真集、記録集、著作などを探していたところ偶然に見つけた。ある目的を持って行動していると、意図…

『SAWADA サワダ』沢田教一を語る最も優れた一枚

『遠くの空に消えた』

●行定勲監督の作品は全て観ているわけではないが、自分が今までに観たものは”これはイイね”とまではいかずとも、まあそこそこに面白く、悪くは無いものばかりだった。「ひまわり」「贅沢な骨」「GO」「世界の中心で愛を叫ぶ」「クローズド・ノート」など・・…

『遠くの空に消えた』これは観続けるのが苦痛だった。

『手紙』(2006)

●公開は2006年11月3日・・・かなり話題にものぼり映画もヒットしていたということだが、殆ど記憶にない。自分が一番映画から遠ざかっていた時期かもしれない。●犯罪者の家族、その家族の側の苦しみ、社会的差別などを取り上げた作品ということになるが、同じ…

『手紙』この映画がどれほどの深さから作られているか?

『スラムドッグ$ミリオネア』

●これは素直に本当に素晴らしいなぁと感服した。久々に気持ち良く鑑賞できた映画らしい一作である。こんな気持ちは最近の洋画では非常に珍しいことだ。●スラムから這い上がった青年がクイズ・ミリオネアで大金を掴む話。と聞いていたからいかにもハリウッド…

『スラムドッグ$ミリオネア』心が洗われるような純愛、良い映画だ

『ゼラチンシルバーLOVE』

●原案・撮影監督・監督:操上和美・・・自分は知らなかったがアーティストの写真ではかなり有名な人物とのこと。●操上和美 名前から最初は女性かと思った・・・1936年生まれ 73歳とは思えぬエネルギッシュな顔姿、。●セリフなど非常に少なく、絵だけで話を運…

『ゼラチンシルバーLOVE』なかなかの余韻を残す佳作

『愛は静けさの中に』(1986)

●聴覚障害を抱えた女性が主役となる映画。手話の学校、教室や聾唖者の学習などでこの映画が良く使われているということである。ちなみにこの映画を観るきっかけとなったのも、手話を習っている知人が、手話の先生から見ておくべき映画として勧められたという…

『愛は静けさの中に』スタンダードな一作、痛みを感じる一作