『ファイナル・カウントダウン』(1980)
・隠れた・・・でもないが、これは名作だな。
・タイムスリップ物はどうもオチャラケでふざけた感じの作品が多いのだが、この作品は登場人物の演技も非常に真剣で、自分たちが過去にタイムスリップしたと分かるまでが物凄く緊張感がある。ピリピリとした感じが非常に良く出ているし伝わってくる。
・ある種カルト的な作品にもなっているようだが、この頃の映画って真面目に作っているんだよなぁ。下手に娯楽色を強めてオチャラケにして失敗している最近の映画とは違う。戦争状態にいきなり巻き込まれてしまった怖さや緊張感を真剣に描いている、つまり人間をしっかり描いている、だから良いのだ。
・これも見始めたら止まらなくなった。
・テーマ曲が最高にカッコいい!
・タイムスリップ、タイムトラベル物によくある脚本、設定の破綻は無い。伏線の回収もしっかり行われているし、それが気持ち良い!
・よく考え、練られている脚本。
・ラストは・・・悪くない!
・80年代の映画というのは嫌らしさが無くて、純粋エンターテイメント、イイ映画を作ろうという気概が映画の中に溢れているようで好きだなぁ。
・ゼロ戦とF14トムキャットの空中チェイスシーンも凄い。こういう戦闘機の映像というと『トップガン』が直ぐに思い浮かぶがこの映画も引けを取らない位の迫力だ。
・日本の真珠湾攻撃、ゼロ戦が撃墜されたりと日本人側から見ていると不快とも言える場面や話なのだが、そういう日本を叩くような卑しさはあまりない。
・リチャード・T・オーウェンス中佐:ジェームズ・ファレンティノ
監督:ドン・テイラー(トゥルーマン・ショー)
音楽:ジョン・スコット