2008-10-01から1ヶ月間の記事一覧
●単純明快であること。小難しいことを語らず、一本の真理を貫いていること。家族愛、夫婦愛、兄弟愛、師弟愛・・・愛を謳っていること。妙にあざとらしくストーリーを捻くっていないこと。素直に感情移入出来る素直なキャラクター。あーだーこーだー言わずと…
●原題は”LA GRANDE SEDUCTION/SEDUCING DOCTOR LEWIS” 邦題の”休暇”ではなく”誘惑、そそのかし”などの意。確かに作品内容は”休暇”ではない、全く違う。”嘘、そそのかし”である。 仏語の"LA GRANDE" 英語の”THE GRAND"には大きなとか雄大、壮大なという意もあ…
●綾瀬はるかの今回のICHI役は今までの彼女の芸暦の中で一番いい演技、いい役だろう。深みだとか味わいとかそういうもっと奥のところまでは達していないが、なかなかいい演技をしている。これまでとは全く別、異質のキャラクターだから却って良かったのかもし…
●インディアンというバイクで世界最速に挑む老人の物語、というよりも、デヴィッド・リンチの「ストレイト・ストーリー」に似たロード・ムービーのほうが色合いが強い。後半はバイクレースに物語の主軸は移るが、そこに辿り着くまでは殆ど、一人の老人のアメ…
●カメラマンが手持ちカメラで撮影している映像を覗き見ているような映画。監督の目はカメラの後ろの映画を見る観客の位置にある。映画を観ている者はカメラのレンズを通して実際にその場にいるかのような気分になる。ストーリーはは常にカメラの目線で進行す…
●相米慎二監督が2001年に他界してもう7年、今にして故人の遺作となった映画を観る。●実際の劇場公開が2001年ということだから、最後のこの作品が公開されて、一つの仕事が終わった頃に亡くなったということになる。映画監督の最後ってそんな感じが…
●劇場公開時は周りから「必見だ」「衝撃のラストだ」「これほど後味の悪い映画はない」などと言われ、ちょっとは興味も湧いたのだが、どうにもホラー映画は好きではないし、他にも沢山映画観たい作品はあるのだから、ホラーはソフト化されてからでいいやとい…
●血のダイヤモンド、血塗られたダイヤモンド・・・紛争ダイヤモンド・・・・初めて知る言葉であった。利益追求至上主義、金を稼ぎ、それで楽をする、そこで犠牲になるものは巧妙に布を被せる。暴走した資本主義の権化であるアメリカとその経済、豊かさは自分…
●「悪い脚本の後に良い監督も良い映画も生まれることはない」「監督の前に脚本アリ」「映画は脚本60,キャスティング30,演出10」などと言われる映画製作の名言が実に良く分る作品。●名脚本家3人が練りに練ったこの脚本は流石。話しの展開が非常に巧…
●1981年 今村昌平監督作品 151分・・・2時間31分・・・長い。●確かに幕末の下町に生きる庶民の、苦しいながらも頑張って生きていこうとしているその生活を映し出してはいるが、それだけに留まり、ストーリーが発展しない。散漫、あいまい、ぼやけすぎ、結局…
●テレビドラマを毎週見るということは殆どないし、テレビ局のドキュメンタリー以外でのドラマや映画製作にはもうやり方のあざとさでうんざりしているから、テレビ・ドラマの映画化、テレビ・ドラマと連動した映画などという文字を見ただけで最初からどうしょ…
●劇場で流されていた予告編は、如何にも東映の仮面ライダー的怪獣物のノリだったので、とても観る気にはなれなかった。この手の映画は堤監督お得意のテレビドラマ演出の延長線上にあるだろうと容易に想像がつくし。(スシ王子も同様、これはそのままドラマの…
●見逃していたものを時間のあるときにゆっくり見ることが出来るという点で、やはり映像ソフトは貴重。映画館で観るのが映画だとは思うが、大画面の迫力の凄さを感じるような作品でなければ、最近は家でじっくり観るほうがいいと思えてきた。昔から比べればテ…
●中島哲也監督・・・・日本というだけでなく、世界を見ても、この監督の存在は ONE AND ONLY、唯一にして無二だ。 超個性、独自の映像を創り出す物凄い人である。今回の「パコと魔法の絵本」は、スクリーンを見ているだけで圧倒された。ハイ参りました。もう…
●作品としての出来はなかなか見事であったが、暗く、重いストーリーである。「お国の為に」なんて言葉が邦画の戦争物以外で使われるとは想像したくなかったが、もしまたこんな言葉が平然と人々の口から出てくるような国になったら? 思うだけでゾッとする。●…