2011-11-01から1ヶ月間の記事一覧

『60歳のラブレター』

・ベタだ。話も脚本も演出も演技もなにもかもがベタベタだ。なにか話や演出に工夫がされているという感じが全くしない。想像どうり、今までTVドラマ、映画、本、マンガなどあちこちで観たり読んだりした通り、そのままの運び、展開。なにかちがった角度から…

『RED/レッド』(2011)

・役者はどれもこれも曲者。そこそこに一流。・ストーリーもスピード感があり、破綻もない。・だが、それほど面白くない。・斬新に見える映像も、あっちやこっちで使われたような、どこかで観たようなもの。10年前ならこのくらいのイキの良さとブラック・ジ…

『インセプション』

・映像は確かに凄い・・・いや、凄いというのではなく手が込んでいるというか、金がかかっているというかそれだけというべきか。こういう映像もよく作れるものだなとは思うが、凄いなーとは思わず、よくやってるなぁという感想。もういくらこういう映像を見…

『ソーシャル・ネットワーク』(日:2011/1/15 米:2010/10/1)

●「フェイスブックはクールじゃなきゃだめなんだ」って台詞があったが、この映画自体が極めてクールだ。脚本が、演出がクールだ。”クールだ”ってカタカナ英語を使っている奴は極めてぶざまだから”クール”なんて言葉はやめて、日本語で言えば、流麗だ、カッコ…

『39刑法第三十九条』(1999)

●まるで社会派監督といわれる熊井啓の映画を観ているかのような感覚。扱っている題材が社会的な問題、法律の問題だからというだけでなく、見据えようとしている視点が人間の、その人間の作り出した矛盾に向かって刃物を突き立てているからだ。抑え込んでいる…

『グーグーだって猫である』

・お決まりの動物愛玩映画。 ・仕事に疲れたOLが仕事帰りに可愛い猫に癒され、映画が終わった後ペットショップに立ち寄る? なんだかそんな風景が目に浮かぶ。 ・しかし映画は・・・ ・上野樹里はいつもと変わりなし。 ・ 田舎のどこかの市や町ならば話題に…

『ココ・シャネル』(2009)

・ココの若い頃の恋愛、裏切り、失敗、そういった話がこの映画のなかでは面白い。それを面白いというのはどうかという気もなくはないが、人は誰かが成功してそこにしがみついたり守ったりする姿より、成功までの苦労やその道筋にこそ興味をそそられ、またそ…

『ココ・シャネル』結局人生というのは誰しも似たようなものかも。

『シャッターアイランド』

・結局なんら起承転結もなく、せめて結があればいいともおもったがそれもなし。監督やら脚本家が仕込んだなぞ解き、宝探し、間違い探しにを映画をみながらするつもりはない。・なにが、繰り返し観て秘密を見つけよう!だ。もうそういう手は下らな過ぎる。少…

『パラノーマル・アクティビティ』(米:2007 日:2009)

・ベッドから引きずり下ろされ、足をひっぱられて部屋の外に引きずり出されていくシーンはちょっと恐い。なにか熊にでも食いつかれて巣穴に引っ張っていかれるような恐しさ。・まあそれにしてもぶつくさいいながらしっかりビデオを回し続けているというのが…

『パラノーマル・アクティビティ』ちょっとは怖い。

『エアベンダー』

・CGIにたっぷり予算をかけているが、役者は見事に名前の通らぬひとぞろい。そもそもハリウッド映画の製作品が異常に高いのは、異常に高い俳優のギャラによるところが大。そこを削れば予算なんてドンとさがるのに。・原価というのはどんなビジネスでもあ…

『エアベンダー』凄過ぎる・・・・

『311 映画監督62人が見つめた大震災』(3.11 ア・センス・オブ・ホーム・フィルム・プロジェクト)

NHK-BSで放送 ○「映画人である我々に出来ることは映画を届けることだけ」 ○「私たちができることは映画を作ること」 ・さも同情しているような顔つきでこんなことを言っている監督(という連中)を見ていると虫酸が走るようだ。 「ふざけるな、おまえらは一…

『311 映画監督62人が見つめた大震災』最低最悪の偽善

『火宅の人』

・三女優の演技は巧い、濃い。緒形拳の演技も濃い。原田美枝子とのセックスシーンはかなり濃厚。 ・自らの文学創出に心衰する作家の姿が描かれているわけでもなければ、その苦悩にのたうち回り悶絶する姿が描かれているわけでもない。 ・この映画に描かれて…

『火宅の人』濃厚なセックスシーンで人目を集めただけか。

『BECK』(2010)

・そういえば去年少し(自分として)話題になっていたか? しかしどうせTV局の神輿担ぎで、自社製作映画の話題作りをしてるんだろうと、ちらっと横目で見ただけで通り過ぎていた。・若い奴らが、自分をどう表現していいか分からなくて、悶々としていて、音楽…

『BECK』火傷しそうな情熱、青春の激しさ・・・感じない。

『HACHI』(2009)

・監督をラッセル・ハルストレムにしたというのが何よりもこの映画の良さ。・ハチ公物語のリメイクとはいえ、流石ハリウッド、脚本、カメラワーク、演出、役者の演技力とそれを越えるHACHIの演技力。・そもそもにおいて、あらゆる映画関係スタッフのレ…

『HACHI 約束の犬』凡庸でありつつその質は非常に高い。

『ひまわり』(1970)

・ソフィア・ローレンとマルチェロ・マストロヤンニ。名前も顔も知っているのだが、出演作というとほとんど観ていない、ある時期日本で非常に人気があったということだから、その名前は知っているのだろうが、自分の中で映画との結びつきは希薄だ。・ロシア…

『ひまわり』婉曲的反戦表現は現代において力不足かもしれない。

『女帝 エンペラー』(2006)

原題: THE BANQUET/夜宴・チャン・ツィー・イーは美しい、衣装も美しい、美術も美しい、演舞も美しい、この美術スタッフは相当以上の金と労力をかけている。それが一目で分かるのだが・・・・・カメラもフレームもライティングも、光の捕まえ方も美しい、そ…

『女帝 エンペラー』これはプロモーション・ビデオのようなもの。

『大日本人』(2007)

●なるほど、こういう作品だったのか・・・・。●CGIはイイ感じだ、東京の街中で暴れる怪物?の大きさ、ビルや高速道路との比率、そのスケール感はなかなか以上。非常に自然。周りの造形物とのしっかりとした縮尺対比計算、アオリやアップもしっかりとスケール…

『大日本人』いったいなんなのだ、これは?って言う必要もない?

『風と共に去りぬ』(1939)

・ビビアン・リーって、昔は奇麗とも可愛いとも思っていなかったが改めて美しい映像でみると、なるほど特徴的だけれどいかにもアメリカ・ヤンキー娘てきで可愛らしくも美しくもある。・歴史映画、大作、演劇的、絵画的、詩的、映像に血が通っている、熱があ…

『風と共に去りぬ』スカーレットの姿に少々いらだち。

『クイール』(2004)

・視覚障害者、視力を失った人、目が見えない人、視力が弱く日常生活を送る上で支障がある人を扱った映画。そしてそういった人を補助する盲導犬のことを扱った映画。 ・視聴覚障害者や盲導犬を扱った映画というのは少ない。一昔前ならともかく、今ではそうい…