2007-01-01から1年間の記事一覧

[洋画]『ブレード・ランナー』映画批評 by Lacroix

●この映画を名画座で観て衝撃を受けたのはもう20年以上前のことになるか。VHS,LD、DVDと何度となくいろいろなバージョンが発売されてきたが、ディレクターズカットなんていう呼び方が一般的に流布し始めたのはこのブレードランナーのソフトからか…

『ブレード・ランナー』製作25周年記念版DVD

『かもめ食堂』  

●食事とか料理の映画を作れば外さない。それがフィンランドの首都ヘルシンキで日本人が経営する「かもめ食堂」のお話ぃぃ?? なんか狙ってない? 仕事がつまらなくて定時で会社を上がって、部屋に帰ってもすることがない、早く帰ると周りから恋人もいなくて…

『かもめ食堂』不思議な映画である・・・が完成度高し

『紀子の食卓』 

●こういう映画は好きではない。妙に人間社会の病巣の深さだとか、心の闇の深刻さだとか、そういうものをさも平然と「自分は分ってるんだよ。こういうことってあるんだよ。それを皆に知らせたいんだよ。皆も気が付けよ」的な強制的というか、上から「ほらわか…

『紀子の食卓』こういう映画は・・・・・

『秒速5センチメートル』 

●劇場にまで足を運んででも見に行きたいと思う作品がない年末である。●あざとい宣伝手法がテレビでも雑誌でもネットでも嫌過ぎるくらい見えている映画ばかり。そんなんだったらソフト化されてから見てもいいや。そんな気持ちになる作品が劇場でヒットしてい…

『秒速5センチメートル』少女趣味でベタではあるが・・・良い作品

『ジョゼと虎と魚たち』 

●2003年の年末から2004年にかけて渋谷シネクイントで公開されロングラン記録、動員記録、興行収入記録などをどんどん塗り替えていった作品だ。・・・・・・もう4年も前の事になるんだなぁ。●妻夫木聡と池脇千鶴の全裸シーンがなによりも話題となっ…

『ジョゼと虎と魚たち』純愛の中に重き社会問題が重なる。

『ミッドナイトイーグル』 

●邦画史上最大スケールの山岳サスペンス・アクション誕生!・・・嘘でしょ。スケール感なんて全然ナシ。●日本滅亡まで48時間・・・・・嘘でしょ、そんな緊迫感も、時間的なスリルも全く無いじゃない。●山岳サスペンスとしての要素は殆ど生きていない。山を…

『ミッドナイトイーグル』 ありえない、筋の通らぬストーリー。

『殯の森』

●ストーリーの分りにくさ。(単純に難解、むずかしいというのでも、複雑で入り組んでいるというのではない。)余りに映画の状況や背景の説明がなさすぎ、唯単に最初から話しを追っていただけでは「何これ?」と言いたくなる位見ていて何がなんなのか分らない…

『殯の森』良いとも悪いとも言えぬ相変わらずの特殊さ

『ファースト・ディセント』 

●スノーボード好きなら見ておくべき映像。毎年毎年数多くのスノーボードビデオ(DVD)が発売されるが、なんだかちゃらちゃらしてて、おふざけばっかしで、金を払って買って損したというものが非常に多い。スノーボードを取り巻く人種、キャラクター、業界…

『ファースト・ディセント』スノーボード・ムービーとしてNO.1

『サウスバウンド』 

●森田芳光の監督作品ではもうずっとまともなものがない。以前にも同じことを書いているが本当に雇われ監督化している感じを受ける。(間宮兄弟も森田監督作品・・・・・)●この映画は小説のページにある文字が見えるような映画である。「たぶんこのシーンは小…

『サウスバウンド』話も主張も全然響いてこない

『間宮兄弟』 

●原作小説がロングセラーのヒット、その勢いをもらって映画もスマッシュヒット・・・・・だが、どうもこれも観る機会がなくて見逃していた話題の一作。●このほのぼの感がいいのだろうか、この刺々しさのない全体の角が殆ど無い丸さがいいのだろうか?それが”…

『間宮兄弟』何故これがヒットしたのか?????

『出口のない海』 

●これほど頑張って、大宣伝してヒットさせようとしたのに・・・・・・大失敗作・・・・と言っておこう。●横山秀夫の小説は非常に好きである。重厚な言葉遣いは読んでいるだけで思わず奥歯に力が入り、段々とギーっと歯の噛みが強くなっていき、その言葉から…

『出口のない海』これほど優秀なスタッフが集結しても駄作になる。

『クローズド・ノート』 

●例の舞台挨拶での話しは映画の中身には直接関係ないので後回し。●2時間18分という長さに「おいおい、なんだそれ? 邦画でこの位の話しに2時間超とは」と見る前に嫌な予感。だが、尺の長さは全く感じられず、作品全体もほぼ破綻もなく、ラストまで実に巧…

『クローズド・ノート』爽やかでとても良い秀作!

『包帯クラブ』 

●「あんた、重いよ」・・映画の最初の部分でワラ役の石原さとみがディノ役の柳楽優弥に突きつけるセリフ。そう、その言葉通り、この映画はかなり「重い」。人気の俳優をキャスティングし、宣伝も何か面白そうな「包帯クラブ」という部分で引きつけている。メ…

『包帯クラブ』想像以上に重い、異色の青春映画。驚きの一本!

『ファンタスティック・フォー 銀河の危機』 

●アメコミヒーローを実写映画かするというのは、日本の映画界でマンガや小説を原作として映画化が多数されているのと全く同じで、最初から有る程度の知名度と読者=観客が付いているから大きく外すことはないというロジック。ひょっとしたら大当たりするかも…

『ファンタスティック・フォー 銀河の危機』単純に楽しめる作品。

『しゃべれども しゃべれども』 

●まるで期待せず、というかこれはダメだろうなと思って観たら、とても良い作品だった。めっけものというか素敵なものを発見した気分。●先ずは題名が悪い。「しゃべれども しゃべれども」は原作の題名だが、この題自体に何か面白さを喚起させるようなイメージ…

『しゃべれども しゃべれども』非常に好感度高い佳作