2011-02-01から1ヶ月間の記事一覧

『フォッグ・オブ・ウォー』(2003)

マクナマラ 元米国防長官の告白●マクナマラ元米国防長官の告白。戦争の記録映像、大統領との会話音声なども混ぜて編集してあるが、2時間殆どが老人マクナマラがしゃべりまくる独白のようなもの。あまりに問題のある発言などはカットしてあるのだろうが、それ…

『フォッグ・オブ・ウォー』戦争資料としては一定の価値を認める。

『帰郷 Coming Home』(1978)

監督:ハル・アシュビー●半身不随で帰還した戦争負傷兵、押し込まれた病院、車椅子の社会生活によってベトナム戦争時の社会状況を描くというのは、遠巻きから反戦を描いているようでありながら、その実はかなりダイレクトな戦争への怒り、憎しみ、アメリカと…

『帰郷 Coming Home』反戦メッセージはダイレクトだが・・・

『あの頃ペニーレインと』

●音楽モノ、ロック、グルーピーと並ぶとセックスやドラッグ、ベトベトの下半身趣味モロだしの俗な映画かと思ってしまうが、極めて真面目で正統で実直な映画。監督キャメロン・クロウの実体験と真面目な正確がとても良い意味で映画の中に青春の芳香漂わせてい…

『あの頃ペニーレインと』忘れてしまったあの頃を思い出す青春映画

《エジプト革命の歌 自由の叫び声》

Amir Eid、Hany AdelのSout el horeya - from Youtube 反政府デモが成功したエジプトで作られた歌。デモや人々の場面はすべてオリジナルで撮影地はタハリル広場だという。(Youtube投稿者コメントより)・最初、エジプトで反政府デモが起きているとニュース…

《エジプト革命の歌 自由の叫び声 Sout el horeya》

『インサイダー』(1999)

監督:マイケル・マン ●硬派なマイケル・マン監督の作の強烈さは今一つ。エンターテイメント的な方向に作りを寄せ過ぎている感がする。●もっとビリビリとした火傷をしそうな熱さや激しさが伝わってくる映画をマイケル・マンには期待していたのでその点では不…

『インサイダー』秀作ではあるが何か物足りない。

NHK 『プロフェッショナル仕事の流儀』石岡瑛子

TV

●石岡瑛子(1939年産まれ 71歳) 記憶にあるところでは『ザ・セル』(2000)『落下の王国』(2006)、2008年北京オリンピック開会式・衣装デザイン。 ブロードウェイ・超大作ミュージカル《スパイダーマン》(史上空前の製作費54億)の衣装デザイン担当。音…

NHK『プロフェッショナル仕事の流儀』石岡瑛子(デザイナー)

『エリン・ブロコビッチ』

●過剰な抑揚、強調、あからさまな部分を排除し、静かで、シニカルで抑制の効いたソダーバーグ特有の演出がジンジンと痺れのように伝わってくる。●とても単純なストーリー、伏線やひっかけなども全く無く、姑息な小手先の演出など全く使っていない。それなの…

『エリン・ブロコビッチ』現実はきっと、もっと重く暗く、悲しい。

『史上最大の作戦』(1962)

●濃い墨汁で淀みなく、さぁっと筆を引き塗りつぶしたような黒の美しさ、鮮明さ。半世紀も前の映画がここまで美しくなるのかと溜め息をつく。NHK-BShiで放送されるハイビジョンの映画は本当に美しい。この美しい映像を家で気軽に堪能できるのだから。●DVDが大…

『史上最大の作戦』こんな表面的で浅薄な映画だとは。

『肉体の門』(1988)

●終戦後の動乱、GHQ占領下の社会状況などを描いている映画というと黒澤明「天国と地獄」の横浜、今村昌平「豚と軍艦」の横須賀、そういえば「ゼロの焦点」も背景は戦後の時代か。だがどれも部分的にその状況を使っているのであり、その状況、光景が主ではな…

『肉体の門』パンパン、SEXでエロ興味を誘うキワモノ映画

『公安警察捜査官』(2006)

●Vシネかと思ったが、シネ・ラ・セットで2週間限定レイトショー公開されたらしい。 まあそれは劇場公開作という文言を付けるためだけの公開だろうけれど。●それにしても、セリフではイスラエルの武器だ、アメリカの国家的陰謀だ、テロだ、国家転覆、CIAだと…

『公安警察捜査官 』これなら学生サークルでも作れるか?

『アラビアのロレンス』(1962)

●「アラビアのロレンス」を観るといつも思う。映画とはこういうものだ、映画とはこうあるべきものなのだと。本当に映画らしい映画、生粋の正真正銘の映画。大作という名にふさわしい映画。これは紛うことなき映画の金字塔であり、オールタイム・ベストから決…

『アラビアのロレンス』生粋の映画、正真正銘の映画。最高の映画。

『ハンサムスーツ』(2008)

●ストーリーはよくあるパターン。『シュレック』と似たようなものだなと思った。●よくある言われ方だが、TVの2時間ドラマスペシャルのようなものと言えばまさにその通り。TVよりは豪華だが。●出演女優はまあホントに流行りの美形をそろえて豪華なものだ。 こ…

『ハンサムスーツ』たまにはこういうお気楽映画も悪くないか。

『ネバーランド』(2004)

●監督:マーク・フォースター 「チョコレート」「007慰めの報酬」●ジョニー・ディップは性格俳優的なアクが出ておらず素直な演出、縁起だ。ケイト・ウィンスレットは相変わらずの強いイメージ。この人が画面に出てくると映画が全てこの人の肉感的で情念的な…

『ネバーランド』実話は夢物語に必要だろうか?