『パラノーマル・アクティビティ』(米:2007 日:2009)

・ベッドから引きずり下ろされ、足をひっぱられて部屋の外に引きずり出されていくシーンはちょっと恐い。なにか熊にでも食いつかれて巣穴に引っ張っていかれるような恐しさ。

・まあそれにしてもぶつくさいいながらしっかりビデオを回し続けているというのが笑ってしまう。

・超低予算大ヒットホラーの『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』(1999)からほぼ10年経ってまたこの手の映画が出てきてヒットする。アメリカにはこういった安くて大儲けのような映画を喜び、定期的にヒットするような土壌があるのだろう。観ていてブレア・ウィッチの二番煎じの印象が付きまとう。ブレア・ウイッチにクローバーフィールドを足したようなアイデア拝借しまくり映画という感じだ。元々はちいさなホラー映画祭むけに作られたアマチュア・ムービーのようなものだったらしいから、アイデア借用もまあ許されるか?

・ブレア・ウイッチが低予算6万ドルで製作されながら、全米興行収入1億4000万ドル。パラノーマルが製作費わずか1万5千ドル作られて最終興収が約1億700万ドル。パラノーマルの方が割はいいようだ。

・それにしてもこの手のアイデア一発映画がヒットすると直ぐに続編、類似ものが製作されるが、それがいつも決まり毎のようにコケするというのも、続編の宣伝コストが低くてすむとはいえ、どうしょうもないことをいつまでも映画人は繰り返す。

・話題になればハリウッドのしすてむなら100億稼ぐ事も出来る。それも今となっては消えかかっているアメリカン・ドリームというものか? 日本ではこういうことないだろうなぁ。