・監督をラッセル・ハルストレムにしたというのが何よりもこの映画の良さ。
・ハチ公物語のリメイクとはいえ、流石ハリウッド、脚本、カメラワーク、演出、役者の演技力とそれを越えるHACHIの演技力。
・そもそもにおいて、あらゆる映画関係スタッフのレベルが他の国に比べて非常に高いわけだから、並の邦画では太刀打ちできぬところか。
・邦画の動物もののようにベタベタして、子供を取り込もうと画策していながら子供からもそっぽを向かれるような映画にはなっていない。
・犬の演技は凄いが、内容としては特に優れているとか凄いとかいうものではない。ごくごく平均的な凡庸な作品だ、しかしその平均さと凡庸さのレベルが非常に高く、邦画と並べてしまったら邦画は更に更に下にいっていまう。予算の違いだとかではなく、やはりアメリカの重要産業でもある映画はその積み上げられてきたものがとんでもなく大きく、質が高いということなのだなとタメイキ。こういう作品を観てしまうと、邦画とのレベルの差を痛切に感じてしまい悲しくなりタメイキ。
・しかたないことだけれど・・・予算やプロフェッショナルな映画関係スタッフの質では敵わないハリウッドを凌駕するには・・・映画の土台、基礎、根本である脚本、つまり話の良さしかない。