2011-01-01から1年間の記事一覧

『火宅の人』

・三女優の演技は巧い、濃い。緒形拳の演技も濃い。原田美枝子とのセックスシーンはかなり濃厚。 ・自らの文学創出に心衰する作家の姿が描かれているわけでもなければ、その苦悩にのたうち回り悶絶する姿が描かれているわけでもない。 ・この映画に描かれて…

『火宅の人』濃厚なセックスシーンで人目を集めただけか。

『BECK』(2010)

・そういえば去年少し(自分として)話題になっていたか? しかしどうせTV局の神輿担ぎで、自社製作映画の話題作りをしてるんだろうと、ちらっと横目で見ただけで通り過ぎていた。・若い奴らが、自分をどう表現していいか分からなくて、悶々としていて、音楽…

『BECK』火傷しそうな情熱、青春の激しさ・・・感じない。

『HACHI』(2009)

・監督をラッセル・ハルストレムにしたというのが何よりもこの映画の良さ。・ハチ公物語のリメイクとはいえ、流石ハリウッド、脚本、カメラワーク、演出、役者の演技力とそれを越えるHACHIの演技力。・そもそもにおいて、あらゆる映画関係スタッフのレ…

『HACHI 約束の犬』凡庸でありつつその質は非常に高い。

『ひまわり』(1970)

・ソフィア・ローレンとマルチェロ・マストロヤンニ。名前も顔も知っているのだが、出演作というとほとんど観ていない、ある時期日本で非常に人気があったということだから、その名前は知っているのだろうが、自分の中で映画との結びつきは希薄だ。・ロシア…

『ひまわり』婉曲的反戦表現は現代において力不足かもしれない。

『女帝 エンペラー』(2006)

原題: THE BANQUET/夜宴・チャン・ツィー・イーは美しい、衣装も美しい、美術も美しい、演舞も美しい、この美術スタッフは相当以上の金と労力をかけている。それが一目で分かるのだが・・・・・カメラもフレームもライティングも、光の捕まえ方も美しい、そ…

『女帝 エンペラー』これはプロモーション・ビデオのようなもの。

『大日本人』(2007)

●なるほど、こういう作品だったのか・・・・。●CGIはイイ感じだ、東京の街中で暴れる怪物?の大きさ、ビルや高速道路との比率、そのスケール感はなかなか以上。非常に自然。周りの造形物とのしっかりとした縮尺対比計算、アオリやアップもしっかりとスケール…

『大日本人』いったいなんなのだ、これは?って言う必要もない?

『風と共に去りぬ』(1939)

・ビビアン・リーって、昔は奇麗とも可愛いとも思っていなかったが改めて美しい映像でみると、なるほど特徴的だけれどいかにもアメリカ・ヤンキー娘てきで可愛らしくも美しくもある。・歴史映画、大作、演劇的、絵画的、詩的、映像に血が通っている、熱があ…

『風と共に去りぬ』スカーレットの姿に少々いらだち。

『クイール』(2004)

・視覚障害者、視力を失った人、目が見えない人、視力が弱く日常生活を送る上で支障がある人を扱った映画。そしてそういった人を補助する盲導犬のことを扱った映画。 ・視聴覚障害者や盲導犬を扱った映画というのは少ない。一昔前ならともかく、今ではそうい…

『クイール』盲導犬、視覚障害者を扱っているが動物愛玩映画

『トレーニングデイ』(2003)

・デンゼル・ワシントンの悪役振りは見事。アカデミー賞主演男優賞も文句なし。・イーサン・ホークは目の細さに気弱さのイメージにつながるが、いかにも好青年といったところ。そこから却って抜け出せないのが役の幅に制限を与えている。・大どんでん返しが…

『トレーニングデイ』見応えありだが、極めて標準的な映画

『三銃士』

・1973年製作のリチャード・レスター監督『三銃士』は大傑作。とにかく痛快で、気持ち良くて、映画を見終わって晴れ晴れとした気持ちになる、娯楽映画のお手本のような素晴らしい作品。初めてTVの洋画劇場で観たときは小さいながら、感動して、嬉しくなった…

『DOCUMENTARY of AKB48 to be continued』

-10年後、少女たちは今の自分に何を思うのだろう?- ・冒頭からバクバクととにかくスパゲティーや甘いものを食いまくるAKB48のメンバー、その映像が面白い。とにかく注文し、とにかく食いまくっている。その姿がごく普通の女の子に見えて、しかしその食べる…

『DOCUMENTARY of AKB48 to be continued』つまらない。

『魚影の群れ』(1983)

●相米慎二監督の作品の中では、まともに、真面目に、真正面で観ることのできる作品。初期から中期の相米監督作品にはあざとらしく変てこで、奇異をてらったものが多く、どうにも好きになれないのだが、この映画は真正面から映画として観ることが出来るまっと…

『お・と・な・り』(2009)

●監督:熊澤尚人 『二ライカナイからの手紙』はかなり素敵な作品だった。『虹の女神』は岩井俊二のコピーのような作品だったが、映画そのものはなかなか良かった。この監督の撮る作品は好きだ。●この『おとなり』には岩井臭さはまるで感じない。敢えて避けて…

『お・と・な・り』熊澤流というべき独自の味わい。

『チェ 39歳別れの手紙』

カストロは葉巻きをくゆらせて、悠々と豪勢な生活をしている。お前はこんなところで苦労をしている。

『チェ 28歳の革命』

革命であってクーデターではないのだ。

『蟹工船』(2009)

・視点はどこにある? 監督はどこを、何を見ている、何を描こうとしている? 訴えよう、伝えようとしているものがどこにある? 映像で表現しようとしているものはなんだ? 何を自分が表現しようとしているのか? それがまるで見えてこない。 ・役者だけはず…

『お葬式』(1984)

・絵に密度と力がある。カット、フレーム、アップ・・・絵に重さがある。しっかり考えて作り込んでいる面白い描写、興味深い表現がある・・・しかし、それが2時間の映画の中で散発的に出てきて、あちこちに散在している。面白さが一本の流れで繋がっていない…

『お葬式』面白くない、つまらない・・・・

『女の子ものがたり』

●ちょうど一年位前に観て、痛く感動というかショックをうけた。 ☆2010/8/18日記『女の子ものがたり』 余りに痛々しいが心に響く秀作 ●もう一度じっくりしっかり観てみたいと思っていたけれど、内容の思った以上の厳しさと辛さになかなか手をだせなかった。そ…