『ハンサムスーツ』(2008)

●ストーリーはよくあるパターン。『シュレック』と似たようなものだなと思った。

●よくある言われ方だが、TVの2時間ドラマスペシャルのようなものと言えばまさにその通り。TVよりは豪華だが。

●出演女優はまあホントに流行りの美形をそろえて豪華なものだ。
この頃の北川景子はまだほっそり顔で幼さもあり、今みたいないかにも新宿、六本木とかのキャバクラおねーちゃんという感じがはないので好印象。佐々木希は全然目立っていない。本上まなみはちょっと他の女優とはひと時代ずれている。それを意識してなのかまるでバブル時代のような髪形をさせているのが可笑しい。まあ好みという問題なのだが、やはり一番派手でいかにもモデル然とした佐田真由美は際立っている。谷原章介をベッドに押し倒したディープキスはエロさも極上。

●最初から大して期待もせず、くだんないなぁと思いながら観ていて、途中でストーリーの先も結末も読めてしまうのだが、そんなものだと気楽に観ていればそこそこに楽しい。

●お気楽エンターテイメントとしてはこれでいいのだろう。

●とげとげしさがなく、全体的にほんわかとした雰囲気で流れていく話なのだが、大木が痴漢冤罪をかけられ周りの乗客に車中から引きずり下ろされ「ハンサムだったらそんなこと言わないだろう」というシーンはちょっとエグイ。ここだけトーンが変わってしまうのが少々残念だ。

●お気楽に観るにはこんな映画もたまにはいいか？