『公安警察捜査官』(2006)

●Vシネかと思ったが、シネ・ラ・セットで2週間限定レイトショー公開されたらしい。
まあそれは劇場公開作という文言を付けるためだけの公開だろうけれど。

●それにしても、セリフではイスラエルの武器だ、アメリカの国家的陰謀だ、テロだ、国家転覆、CIAだとびっくりするほど大ふろしきが広げられていて唖然。というより失笑か。

●低予算の安物映画と耶輸される作品は多々あるが、これは耶輸などしなくても端っから超低予算の安物映画なのでかえって頭に来ることも無いか。それでもうん百万で映画が作れるわけではないんだから、こんな映画にも普通に考えれば大金が使われているわけだ。何だかそう考えると、無駄だなぁと思えてしまうな。

●役者に金を掛けなければ、予算なんて数分の一になりそうだし、デジカムで大学のサークル活動ででも作れそうな映画。

●ちょっと出て来てなんとも可哀相な死に方をする尾美としのりが気の毒。

●2006年と言えば邦画バブルなどと騒がれていた時期だが、こんな映画でも作れたのだなぁ。まあバックがあれば今でもリクープなんて考えないで税金対策だ、コネクション作りだという別の意味の損得勘定でなんでも作れるだろうが、それは本当にただ作っただけの映画でしかない。

●たまにはこういう、ただ見ましたという記憶以外なにも残らないような映画を観るのも勉強にはなるか。反面教師として。