2010-01-01から1年間の記事一覧

『火垂るの墓』完全に大人向けの作品、子供向けアニメではない。

『火垂るの墓』(2008)

●空爆、焼夷弾、放置された死体、食うものも食えず、配給の僅かな食料と畑の盗みで飢えをしのぐ幼い兄弟。今の時代からでは想像も出来ないような戦争当時の状況。反戦だ、半軍国主義だと声を上げるのではなく、淡々と当時の状況を再現する映像。日本に数十年…

『火垂るの墓』実写ならではの厳しさ、悲しさが伝わる。

『神童』(2006)

●メインキャストである成海璃子と松山ケンイチの演技は良い。あざとらしさが少なく、わざとらしさは役者の顔や声、そして演技の個性で巧く包まれ観ていて嫌みが全然ない。脇を固める柄本明、吉田日出子、手塚理美らの演技は抜けがなく全く持って安泰。地に足…

『神童』すべて役者の力によって成り立っているような作品.

『奈緒子』(2008)

●マラソンや駅伝を題材とした映画というのも思い起こしてみれば結構ある。『ekiden』はなかなかイイ作品だった。●ただ走っている、それだけなのに2時間以上のTV中継を人はずっと飽きもせず見続ける。番組の視聴率も高い、人が走るという根源的な人間の行為、…

『奈緒子』 瞬間的な映像とキャストは良いが脚本が酷く表面的。

『図鑑に載ってない虫』(2007)

●SM嬢サヨコが出て来てしばらく菊池凛子と気が付かなかった。『バベル』(2007) にでていたときはちょっとエラが横に張って四角く大きな顔だったのに、サヨコ役ではほっそりスラリとした顔。撮影は『バベル』の方が前だったからかなり痩せたのかとも思うがま…

『図鑑に載ってない虫』 面白いけど話が全然ない尻切れトンボ。

『2001年宇宙の旅』(1968)

●『2001年宇宙の旅』は今までに何回観ただろうか? 最初にTVで観たときは全く意味が分からなかった。それでも、これはなにかもの凄い映画なんじゃないだろうか? という衝撃のようなものがあった。観たことのない映像、哲学的ストーリー。そして美しく驚く…

『ホノカアボーイ』(2009)

●これもまた"癒し系" "ほのぼの系"だとかの今流行りのキーに合わせて作られた映画なのだろう。"脱力系"ではないが・・・・。●こういう癒し系の映画ははどこもかしこもワンパターン化している。日本の田舎から始まって、沖縄に辿り着き、その次は海外。癒しの…

『ホノカアボーイ』 ホノボノはいいがオバサンの恋愛は△X↓

『天国からのラブレター』(2007)

●あの1999年光市母子殺害事件を描いた映画ということで、ずっと気にはなっていたが、どうしても観ようという気持ちになれなかった。あんな残忍でとても正常な人間が行うとは思えないような事件をどうやって映画にするというのだ、あの事件を映像で再現すると…

『天国からのラブレター』 観客に委ねられた、イメージ、思い、考え

『スタスキー & ハッチ』(2004)

●スタスキー:(TV) ポール・マイケル・グレ−ザー ⇒ (映画) ベン・スティラー ハッチ :(TV) デヴィット・ソウル ⇒ (映画) オーウェン・ウィルソン●日本のTVは刑事物と医療物しか当たらないとか言われているらしいが、逆にアメリカでこの手の刑事物青春ドラマ…

『スタスキー & ハッチ』TVドラマの作りだがそこそこ笑える

『キャプテン・アブ・ライード』(2007)

●小さい子供は電車や飛行機といった乗り物が好きだ。子供に「将来は何になりたい?」とお決まりの質問をすると、野球選手やサッカー選手になりたいっていう子供と同じ位に電車の車掌さんや飛行機乗りになりたいっていう子が多かったのではないだろうか? 大…

『キャプテン・アブ・ライード』こんな暗い展開の作品とは・・・

『余命1カ月の花嫁』

●榮倉奈々、瑛太の二人がとても爽やか。ある意味絵に描いたような美しい心をもった若い二人。榮倉奈々、瑛太の二人の役者としてのキャラクターにも汚れが全然付いていないから、このキャスティングは実に見事というべきだろう。;●映像もなかなか彩度も高く…

『余命1カ月の花嫁』 美しく爽やかではある。

『パプリカ』

●冷蔵庫やカエルやえびす様などが行進するシーンは『イノセンス』(2004)に非常に似ている。アングルも仰ぎ見る感じで同じだし、非常に似通ったイメージ。真似をしたとかではないだろうがひょっとするとオマージュ的な部分が入っているのだろうか? 日本人形…

『パプリカ』 これは確かに唯一無二の映像

『亀は意外と速く泳ぐ』(2005)

●上野樹里は撮影当時17歳か、人妻役という設定は無理。普通のOLでよかっただろうに。●蒼井優は役が合っていない。今となっては蒼井の方が主役級かな?●脱力系、ゆるゆる系、癒し系なんて言われる映画は好きではないが、それは観る側に癒しを与えようだとか、…

『亀は意外と速く泳ぐ』 このゆるゆるだらだら感は悪くない。

『純喫茶 磯辺』(2008)

●仲里依紗はプクっとしていてそんな美人でもなく、まあよくあるフツーの女の子だが顔に圧力、というは押してくる迫力がある。●麻生久美子はさすがにもう歳で(2008年だと三十路?)ミニスカコスプレで足を出されてもちょっとなぁ?? とという感じである。優…

『純喫茶 磯辺』 箸にも棒にも引っ掛からず

『シッコ』(2007)

●シッコ (sicko)=「狂人」「変人」を意味するスラング。●マイケル・ムーアの告発映画にはいつも驚かされ、その告発を知ると今の社会に希望よりも絶望をしてしまうような部分すらあるのだが、この映画もかなりキツイ。観ているだけで腹が煮えくり返る。そして…

『シッコ』 こういう不正を堂々と映画化出来る羨ましさ。

『リアリティー・バイツ』(1994)

●ウィノナ・ライダーはこんなにキュートで可愛いい女優だったっけ? と驚くくらい可愛い。ウィノナ・ライダーは日本人受けするタイプの顔だと思うが、どうも活躍はパッとしていない。あの映画とあの映画に出てたなという程度の記憶であり強烈なインパクトが…

『リアリティー・バイツ』ほとんど日本のトレンディ・ドラマ