邦画

『すずめの戸締まり』最後の戸締まり、終映。再度観て感動がより大きくなった。

2022年11月11日に公開された「すずめの戸締まり」が、半年に及ぶロングラン上映を経て、2023年5月12日~27日の期間に「最後の戸締まり上映」と銘打った特別上映が行われるという。そして27日が終映。 もう一度観てみたいと思った。 一回目は予備知識なしで観…

『すずめの戸締まり』10年経って、今だから伝えられる鎮魂の思い。

全くこういう映画と想像していなかった。新海誠監督とはいえ、なんとはなしに「天気の子」から続くような最近のパターン化した女子高生のチャラチャラ恋愛系アニメだろうと思っていた。 だからあまり観ようという気も起きなかった。 中学生が観に行ったよと…

『シン・ウルトラマン』粗粗だけど、面白かった。驚きいっぱいの脚本に◎

どうかなぁ・・・と訝りながら観たが、面白かったね。 ウルトラマンという作品の素性もあるが、今までの庵野作品とちがって、絶望だとか破滅だとかなんかそういう系ではなく、夢や希望、温かさのある話になっていたのが嬉しい。 ウルトラマンが自己を犠牲に…

『リトル・フォレスト 冬・春』

『リトル・フォレスト 夏・秋』

『スワロウテイル』

『エヴェレスト 神々の山嶺』

『リップヴァンウィンクルの花嫁』

脚本を元にして映画を撮るときに監督の頭の中には、ある程度「この映画はこういう観客に観せたい、こういう客層に観てもらいたい、こういうタイプのこういう人に訴えかけたい」という観客設定というものが少なからず頭のなかにあるだろう。そのことを考えれ…

『64(ロクヨン)前・後編』

久松真一 アカデミー賞優秀脚本賞犯人の娘の心を砕いた。。。が痛々しい。高い完成度で唸らせたNHKドラマの『64』からどうやって逃げるか。いや、それを越えようと務めた、だが超える術が見いだせなかった、だから逃げた、完成度の高いドラマ版をそのまま…

『君の名は。』

・異様にでっかい目、瞳の中に星というか白い光が1つ2つ・・・なんかこういういかにも少女漫画雑誌に出てくるキャラそのまんまでアニメオタが好むようなキャラクターには正直もう、かなりの抵抗感があり、ちょっとそれはなぁ〜っていう拒絶感もあって、さ…

『二郎は鮨の夢を見る』(2011)

・外国人が撮ると、どうしてもこういう映像になってしまう。情緒とか奥ゆかしさとか日本人としていつも自分が見ている日本とは違った絵が広がる。松田優作の『ブラック・レイン』のときも同じことを感じた。巨匠とまで言われるリドリー・スコットが監督なの…

『シン・ゴジラ』

☆作品の内容に関する記述アリ。・なんだか最後まで誰が監督なんだ? 結局樋口は監督じゃなくて特技監督か? と訳がわからない状態で公開まで来た「シン・ゴジラ」。・予告編で観る新しいゴジラは古めかしくもあるが、いかにも凶暴で知よりも本能で動くケダモ…

『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』

・『シン・ゴジラ』の公開前に、昨年公開されて映画史上イチニを争う超駄作、どうしょうもない映画と評される『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』の前後編を観てみたが・・・。・なるほど、最近の映画製作にありがちな、人気女優、俳優、アイドルをズラリと並べ…

『インデペンデンス・デイ: リサージェンス』

・「インデペンデンス・デイ」第一作からもう20年かぁ、時が経つのは本当に早いなぁという感じ。・第一作はあの巨大なUFOが衝撃的で大ヒットしたけど、段々と中身のデタラメさに“お馬鹿映画”の称号が付き、それが高じてさらには「こういうお馬鹿映画も面白…

『海街diary』

・『誰も知らない』(2004)では親に置き去りにされた子どもたちの誰からの助けも受けず生きていこうとする生への足掻きを静かに、そして壮絶に描いた。『歩いても歩いても』(2008)では老いていく父母とその息子、そして嫁の関係とその中にある毒をこれぞ…

『標的の村』

http://www.hyoteki.com/introduction/

『春を背負って』

・美しい映像、そして爽やかな映画であった。・あの『剣岳 点の記』(2009)から5年。黒澤組に仕え、あの『八甲田山』の撮影監督をし『剣岳 点の記』で素晴らしい映像を観せてくれた木村大作が、再び山を題材にした映画を引っさげて戻ってくるのだからこれは…

『永遠の0』

『舟を編む』

本屋大賞を取った作品を、話題性が残ってるうちにチャチャチャとテキトーに人気俳優を使って映画にしてチャチャチャとそこそこの興行だけせしめればいいや。というようなテキトウの極みみたいな映画と思って、ポスターに出てる宮崎あおいと松田龍平を見て、…

『東京家族』

『HOME 愛しの座敷わらし』

・監督:和泉聖治.... 「オン・ザ・ロード」が良かった!・岩手の風景が美しい。多少色の彩度を上げすぎているというか、緑を強く出しすぎていると感じる部分がある(夏の色、ホントの風景というは朝や雨の後などの空気の透明度が上がり、チリなどもすくない…

『風立ちぬ』

・零戦を作った男の物語と聞いていたので第二次世界大戦やその時の兵器工場などの絵を頭に描いていたのだが・・・、映画が始まるといかにも宮崎アニメといった穏やかで平和そうな昔の町並みの映像が流れる。その風景描写が実に美しく心を和ませる流石という…

『神様のカルテ』(2011)

『るろうに剣心』(2012)

脚本もしっかりしている、破綻もまるでなし、話の展開もリズムにのっていて淀むところもない、なんでこんなバカな場面をいれているとムカつくところもない。充分に面白い。いうなれば総合点が非常に高い。カット、アングル、アップ、とくと研究され研鑽され…

『深呼吸の必要』(2004)

・長澤まさみが脇役中の脇役、というか端役。ぜんぜん輝きも煌めきもない、ぼさーっとした暗い少女・・・というのが驚き。2004年といえばセカチューの年か。まだデビューしたてとはいえ、この映画のなかではまるっきり長澤まさみの若い輝きを生かさず、合わ…

『Dolls ドールズ』

北野映画のなかでは好める作品。しかし数年前に観た時とは改めてみて随分印象が変わった。つながり乞食。人形浄瑠璃。お祭りのときの風車やお面を背景にしている映像は美しいが、これはよくある絵だ。たけしが徹底批判した稲村ジェーンでも使われていた。映…

『BRAVE HEARTS 海猿』(2012)

・CGIに関しては前作のレガリスの描写の方が上。・といいつつも、見ていると引き込まれるし、なんとかしろー!!と叫びたくなる。・吉岡を救い出すシーンに至っては、ここで殺さないだろう、殺しはしないだろうと願い、握り返してきた手で思わずウルウルして…

『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』

・踊る大捜査線3はなんだかあまりに酷かったので、なんだこれは状態で頭のなかから消え去っていて、もうストーリーも覚えていない。それを考えればこの最終話はまあなんとか観れる、話もある、ちょっとした主張もある。見応えとまではいかないが、観てもス…

『THE LAST MESSAGE 海猿』

『はやぶさ/HAYABUSA』(2011)