『3.11 サバイビング・ジャパン』

・あのころ、政府や行政、市、町、そういったところが支援物資を配布しなかったり、受け取りを拒否したり、助けてくれとやってきた人を「自宅が残っているのなら駄目だ」と言ったり、自宅避難している人にはペットボトル一本すら渡そうとしないとか、被災地の中にいるという状況は同じなのに、食料も何一つ供給されないとか、そういうことがネット上でさんざんに告発、非難されていた。仮設住宅に入ったら入ったで、そこからは自立してくださいと食料を供給することをストップしたり。なんだか最近そういうことがあったというのを忘れてしまっていたけれど、この映画を見たらあのころの状況が思い出されてきた。そうだ、地震津波のことだけじゃなく、あのころのこの国の行政のシステムが末端まで腐っていて、自己保身と責任逃れにびっしょりと浸かっていたことを忘れちゃならないんだ、それを二年目にして思い出させてくれた映画でもある。

・完全に封じ込めるよう対策を取らねばならぬ使用済み核燃料を、建屋の最上部のプールに保管する設計・・・日本の原発設計の児戯も劣る愚かさ。

・郡山は原発から50キロ圏内、福島市も60キロから含まれる。本来なら避難区域だ、だが人口の多い市にまで避難区域を広げると賠償責任が一気に膨れ上がる・・・だから、30キロのラインが引かれたのだ。

・大山弘一(南相馬市議会議員)・・・市長も県知事も首相も国会議員もダメだ、電力会社から出てくる議員も一人二人各町にいる、電気料金の中には奸僚を養うお金と国会議員を養うお金が含まれている。電気料金とは、隠された“第二の税金”である。国会議員や奸僚を養うための金の出処なのだと。日本の電気料金はアメリカの4倍。その料金のなかに奸僚と国会議員の(腹を膨らませる)部分があるからだ。核となっている人は少ないかもしれないが、利権構造ピラミッドの裾野はすごく広い。日本政府は3月11日の時点で情報操作に入っている。被害を出来るだけ小さくして熱りを早め早めに覚まして、また原発推進に持っていくコンセプトだ。(この話をしているときに、東電の社長、会長、幹部、そして民主盗の海江田や細野などがずらりとならんだ映像が流れる・・・日本のメディアではやらない、やれない、やったら目に見えぬ圧力がかかってくるであろう映像)

・全ては利害関係者の共謀なのだ、政府は国民の命よりも原発の利権を優先した。(ここでまた海江田がアップになる)世界各国から放射線測定器が日本に送られてきたのに政府と奸僚はこれを税関の倉庫に留めて福島には送らなかった。測らせたくないのだ。
・地上1mで測る空間線量はナンセンスだ。(土壌や水にこそ放射線は含まれている)31の放射線隠しがある!日本の政府が発表するのはセシウムヨウ素に限られている。猛毒物質も大量に出ている、これも測られている、国も県も知っていた、市には教えなかった。しかし教えなかった。(パニックを誘発するからといつもどおりの詭弁で誤魔化すだろう)濃度の濃いところはチェルノブイリを超えていることは分かっている。しかもこれは1,2,3号機だけの控えめの数字で発表しているのであり、4号機の分ははいっていないし海への放出分も全く入っていない。原発労働者が法律で決められた5ミリシーベルトを被曝基準にしているのに内部被曝の食品基準は年間20ミリシーベルトを想定している。子どもたちは外部被曝0,内部被曝20、こんな国で子供を育てることが出来るのか!世界の人に知ってもらいたい!
・公共施設を中心に公務員たちが国の予算で除染しているのに、個人の商店や家はなんの補償もない。それが日本の国の国民にたいする優しさ。経済的に強いものを生かして、経済的に弱い国民を殺している。

・日本は長い間キングとエンペラーに治められてきた。市民という意識が薄い。可愛い子にむかって“お国のために命を差し出すこと”を親も教員も教えてきた。今現実にどうなっているかを知らせない政府は戦時中の大本営と同じだ。国のために我慢するのは当然だ。反抗したり自分の考えを言ってはいけない。そういう考えが市、県という行政、国という組織もベースにそういう雰囲気を持っている。

南相馬のミスター・サクライは従業員で仕事をやらせたい。一日100万以上をかけながら、子供を遠くに運んでいる、企業家の圧力が市長を押して子供がここに連れて来られている。子供は犠牲者だ。

真実は隠される、政府は国民を守らない。大惨事はまだ終わっていない。福島県民が核実験の材料になった。大量の核廃棄物が残される。大きな犠牲を払ったにもかかわらず原子力発電を支持する勢力がはびこっている。私たちは見捨てられた。そして一人ひとりの国民が政府と東京電力の責任を問い原発はいらないと声をあげている。何気なくコンセントをつないだ向こう側の世界を想像しないといけない。便利さや繁栄が誰かの差別や犠牲のもとに成り立っていると。

・もう日本を救うには、福島の子供を救うには国際世論しか無い。今逃がさないで子どもたちに帰って来いと言っている。これは殺人行為だ。

http://www.youtube.com/watch?v=xMFSWxorlHc:movie:W600

HP http://survivingjapanmovie.com/