『2008年の洋画ベスト』

●第32回日本アカデミー賞のことで2008年の邦画のベスト10を書いたので、年も押し迫ってきているので今年公開された洋画を振り返ってみた。といっても邦画は多めに見てるけれど洋画はここ最近あまり観なくなってきているから鑑賞した数も対して多くはない。目立った作品、宣伝に引っ掛かった作品をちょこちょこツマミ食いしているという感じか?

●公開の古い順から心に残った作品を挙げると『ノーカントリー』『大いなる陰謀』『告発のとき』『アクロス・ザ・ユニバース』『ダークナイト』『イントゥ・ザ・ワイルド』となる。たったこれだけ?である。

●自分なりに今年のベストを選ぶならば
1位『イントゥ・ザ・ワイルド
2位『アクロス・ザ・ユニバース
3位『ダークナイト
4位『ノーカントリー
5位『告発のとき
6位『大いなる陰謀』
となる。1位と2位は夢、希望のある映画、3位以下は今のアメリカの病巣、悪、疲弊を取り上げた映画となった。

●今年の年末、お正月の興行にはこれぞという一作がないからこの順位が変わる事もほぼ無いであろう。

●それにしても、今年のお正月映画は惨憺たる状況である。洋画、邦画を含めてこれぞという一作は本当に無い。邦画で言えば目玉とされるのは『252生存者あり』『K-20 怪人二十面相・伝』位なものか。洋画は『地球が静止する日』が唯一大々的な宣伝をしているが、中身の評判はかなり微妙だし。後は『 ワールド・オブ・ライズ』位しか目立つモノ無し。数年前の洋画スタジオがこれでもかというくらい粒ぞろいの作品をお正月に並べてきて、どれもこれも観たい!と思わされた頃と比べると実に静かで盛り上がりのない、華の無いお正月興行である。メジャースタジオの日本法人もこれでは相当に苦しいか。

●今年のお正月興行は『WALL・E/ウォーリー』と子供向けアニメ映画が1番人を集めるのかもしれない。

●お正月前に話題作、大作は公開が終わってしまっているし、お正月はTV局絡みの映画とアニメに最初から劇場を全部押えられてしまっていて他が入れなかったというのもあるのかも? 結局はお正月は子供向けアニメ映画を掛けているほうが人も入るし儲かるというのが実情なのだろうけれど。

●正月第二段では『20世紀少年第二章』『感染列島』と来るが・・・・なんだかホントに邦画もパッとしないな。