『コクリコ坂から』(2011)


・人間の輪郭を描いている黒い線が太すぎる。(と、感じるんだがどうなん?)

・絵に柔らかさがない。奥行きがない。実物感がない。セルに描いている平面的な絵そのものであり、動画的な躍動感がない。なぜだ___そこが親父との大きな違いか?

宮崎駿のアニメは、アニメだけど登場人物に人間っぽさを感じることができてたんだな、温かさとか柔らかさとかそういう肌感覚もあった。それが子供向けの紙芝居みたいなピラピラ絵が動くアニメとは違うなぁと思った。だけど、この「コクリコ坂から」はそのピラピラ・アニメなのだ。もちろん好みという点もあるだろうが、同じスタジオで、たぶん同じアニメーターやスタッフが作っているアニメーション映画でありながら、監督が異なると何故にここまで絵が持つ雰囲気、温度感、ぬくもり感、人間味、肌感覚が違ってくるのか・・・不思議だ。いや、監督が違えば撮影するカメラマンが同じでも絵はまるで違うものになる、アニメも同じということか。映画というものにおいて如何に監督という存在が大きく影響しているかということなのだろう。


手嶌葵「さよならの夏 〜コクリコ坂から〜」この歌は最高にいいんだけどなぁ。