『SPACE BATTLESHIP ヤマト』(2010)


・確かにこれは酷いな。

・キムタクと共演した他の役者が気の毒というか可愛そうになる。
キムタクってここまで演技が大根なのか・・・月9ドラマでやってた兄ちゃん演技からなにも変わってないし成長していない。

・監督にしてヤマトでなにもいつもの月9キムタクやらせることもないだろう。いや、監督のほうが立場弱くて何も言えなかった状態だったのかも。

・脚本も酷いなぁ。台詞も酷い。なんなんだろうこの歯の浮くような台詞。

・アニメを見て勉強して、アニメの感じを実写版にも出そうとしたのだろうか?

・それにしてもまるで子供向けかといいたくなるようなこの演出。

・大人向けではなく、結局子供向けに作ったのか? プロデューサーや局やあちこちにそっち向けにしろと梶を切らされたのか? 

・もうこの手の間違いは数限りなく繰り返されているのだが・・・。子供と親をまとめて引っ張り込もうと子供向けに作った映画は、子供にも相手にされず大人にも相手にされないということが過去に多くの映画でこれでもかというくらい証明されているというのに。ガメラにしろ、ゴジラにしろ・・・。

・CGが凄いというが、CGというよりこれはアニメ。確かに邦画でこの位のCG映画はめったにないが、映像に本物っぽさ、実物らしさががまるでない。戦艦や戦闘機もプラモデルでありペラペラとした質感は結局セルに描いた表面的な絵でしかないのだ。

・誰がどうみたとしてもスター・ウォーズのあのシーンやこのシーンを模倣し、あのキャラクターを真似たとしか言いようのない宇宙での戦闘シーン、ロボット、そこかしこに「これはエピソード1のあれだろう、これはエピソード3のあれだろう」と言うような場面、映像、戦闘模様、映像を創り出すクリエイターなら、映像作家なら、映画監督ならいかにして今までにない、誰も観たことのないような映像を創ろう、創りだそうとするものだが、こんなミエミエの物真似映像を作っていて映画監督としての意地、自負はないのだろうか、誇りはないのかと言いたくなる。

・役者、演出、映像がどうしょうもないのだが、映画の根本である話、脚本がボロボロでどうしょうも無さ過ぎる。よくもこんな中学生の学芸会演劇みたいなお話を書いたものだ、それを映画にしたものだ。途中でもう見るのをやめたくなったほどだ。

・それでも興業的には成功してブルーレイもよく売れて・・・だからこれはイイ映画・・・ではないし、商売として成功しても映画としてはカス。ビジネスとしてはそれでもいいだろうが、映画としては価値無し。
予算を掛けたTV番組、大規模宣伝と過去の名声に乗っかっただけのマネーゲーム

・これはTV放送でみてちょうどいい程度の映画であろう。