『君に届け』(2010)

・まさにリングの貞子に似せた、多部未華子がやりすぎ。漫画のストーリーそのまんまとしても工夫がなさすぎ。そんな暗い貞子みたいな女の子がだんだん爽やかな恋愛にって流れは無理。こりゃだめだ。

・コミックは凄い人気で女子中生、高校生で知らない人はいないというくらいの作品らしいが、ワタクシはまったく無認知。聞いたこともなにもなし。w

多部未華子がかっこいい男の子にコクられ、でも自分に自身がないから素直に受け入れられず、わけのわからぬ拒絶をしてうんぬんかんぬん。

熊澤尚人監督は好きなのだが、どうもこの作品は人気コミック作品の映画化ということで、テレビ局やプロデューサーや出資関係などあれこれのヒットさせたい意向が強すぎて、熊澤監督らしさがほとんど封印されてしまって、出来上がった脚本通りに雇われとして撮った作品ではないだろうか? ある程度の爽やかさは最後に出てくるが、熊澤監督らしさというのは薄い。