『リアル鬼ごっこ2』
●鬼の走りがどうもタラタラと必死さがない。必死に追いかけている姿をカメラが映しているのではなく、カメラが映しやすいスピードとフレームに合わせて走っている感じだ。カメラは嘘をつかない、ありのままの演技を映し出す。だから切迫感も緊張感もない。まだ1のほうがよほど走って追いかけてくる、追いかけられる緊張感、恐怖感があった。
●長島敏行が情けない役。演技も力が入ってなくてなんとも流してる感じだ。
●下手な笑いを取ろうとしてストーリー全部が面白くもないギャグになってしまった。
●ヒロインを谷村美月から吉永淳にしたが、吉永淳にはヒロインとしての華がなかった。
●設定を都合よく入れ替えて前作でも出ていた渡辺奈緒子を佐藤美沙役にしたのもいい加減で連作のお約束すら無視したご都合主義。
●これなら却って渡辺奈緒子を少し影のあるエロちっくな役のヒロインにして話を引っ張っる主役にしたほうがこの手の映画のファンには受けただろう。その目茶苦茶さのほうが面白かったに違いない。
●ビリビリ電気ショックのスタンガンより、前作のワイヤーで体をバラバラに切り裂くほうが怖さがあった。
●パラレルワールドの話もなにもかももうどうでもイイって感じになってしまっている。
●ラストはもう最低の惨状。もうどういうセンスだろう。この空気が凍るようなギャグは。
●殆ど流し見。1は思いきりの良い勢いもあったが、2はなんら意味のない駄作。