『マイ・ブルーベリー・ナイツ』
●豪華な出演陣。ジュード・ロウ、レイチェル・ワイズ、ナタリー・ポートマン、そしてノラ・ジョーンズか・・・。ウォン・カーウァイの名の下に随分と凄い面子を集めたものだ。
●映画初出演のノラ・ジョーンズは思ったよりも可愛らしく、これは女性受けするであろうタイプ。演技もそこそこ。
●レイチェル・ワイズは娼婦的、周到な悪女、淫靡な部分と、イイ女の部分が同居する往年の大女優の雰囲気がある。「スターリング・ラード」でジュード・ロウと競演しときとも、ハムナプトラの時とも違って今回はちょっと弱さも見せるイイ役だ。
●ナタリー・ポートマンは今回の少し悪女的な役では若かりしころのシャロン・ストーンに似ていると感じた。こうゆう役は今までには無かった。
●ジュード・ロウは超イイ男であり、もっとワイルドな感じが似合うと思っていたが、今回の純粋な好青年という役も巧くこなしている。でもやはりもっとワイルドで男っぽい役の方がいいな。
●ゆったりと流れる心地よい音楽はライ・クーダー。贅沢である。
●しゃれた映像、さらりと軽く湿り気のないストーリー、渋谷でこんな映画を見て、映画のような恋に憧れるという向きにはこれ程ぴったりした作品もないか?
●特にどうだこうだという訳ではなく、短編小説を読んだかの如く、以下にも現代的、都会的な映像作品。ウォン・カーウァイのお得意な作り。
●女性向けであろうな。デート向けではあるけれど、隣にいる女性の為の映画、男は口車を合わせて「よかったね」と言うしかないであろう映画。見終えて余計な事をいえば全て野暮になってしまう雰囲気の映画。
●都会の秋、冬には合う映画だが、田舎じゃ浮いてしまうであろう。いかにも渋谷単館系の作品。
●たまにはこう言うのもイイか。