『ぼくたちと駐在さんの700日戦争』(2008)

●TVのドタバタ・コント番組を見ているようなものだとも言えるし、病気の女の子に花火を見せたいとかいう話も、もう散々使われてきた余りにもありきたりなものばかり。目新しさも斬新さも革新も何も無し。だが、観ていて面白い。

●夏の雰囲気がとてもいい。

●役者が重なっているせいもあるが、どうも『ごくせん』の別バージョンでも観ているかのような気持ちになってしまう。

佐々木蔵之介が今までに無いキャラでこれはすごくイイ。

●また竹中直人が出てきたか。嫌いじゃないのだがそれほどまでに竹中を使う必要があるというのか? 確かに竹中が出てくるとそれだけでちょっとだらけた話などは勢いをもりかえすのだが、あまりに話も映像も竹中のキャラに引っ張られすぎる。それをいつまでもやっているのは監督の姿勢として甚だしく疑問。

市原隼人はいつまでたっても若いというややんちゃキャラが合っている。

●誰もが通ってきた高校時代のあの雰囲気、若さ、はちゃめちゃさ、元気よさ、実直さ、そういったものが結構見事に映像として再現されている。田舎の雰囲気もとてもいい。

●駐在さんをここまでからかっちゃヤバイでしょうと時に思ってしまうのは自分が年をとってしまったせいかも? 

●明るくて爽やかでナンセンスで面白い。いつも少し小難しい社会派なんて映画ばかりみていると、こういう単純純粋に笑えるえいがもやっぱりいいなと改めて思った。