『山形スクリーム』

竹中直人は相当の映画通だし、相当の映画を観ているのだし、映画というものに一家言を持っているだろうし、沢山の映画を観て良い部分、悪い部分もよく分かっているだろうし、どういう作りの映画が失敗作で、どういう作りをしたらダメになるかなんてことはかなり頭のなかで分かっているのではないかと思うのだが、それなのに映画監督をすると詰まらないものばかりを作ってしまっている。沢山映画を知っているからいい映画を作れるという方程式はやはり当てはまらないのか。観て知っているだけではない、それ以外、それ以上の何かがなければやはりいい映画は出来ないということか。

●個性的なキャラをこれでもかという位集めて豪華なキャスティングの映画になっているが、自分には全く詰まらない作品。笑いをとろうとしているところも全然笑えないし、突っ込む気にもなれない。なんだか白けてしまう。ただドタバタやってるだけの映画という感じだ。これで2時間なんて全く必要ないだろう。

●あれこれ映画の小ネタも、ああそうですかという感じで、そんなものを入れても全然面白くも、おかしくもなっていない。

●ぷっくらとちょっと太った成海璃子がイイなと思う程度で、もう後は何も思わず、考えず、流しで観てしまった。そういう映画だろう。

●久々に、超詰まらないと思ってしまった一作。