『天国の青い蝶』(2004)

●映像は美しい、NHKワイルドライフを観ているかのような、熱帯に生息する様々な動植物の鮮やかで美しい映像は目を引く。

●だが、話は、というかこの脚本は余りに短絡的、ご都合主義の展開、そしてどこかで見たこと聞いたことのあるようなありきたりのストーリー。これはちょっと話の練り上げが全くなされていない、子供向けの絵本のような話で、如何ともし難し。

●役者の演技も良くない。吹き替えで観たが、この吹き替えも全然良くない。

●自然描写に斬新で美しい映像はあるが、映画としては話が表面的過ぎ、よくあるパターンをなぞっているだけに留まる。

●実話の映画かということだが、普通は実話の持っている力で多少粗が目立ってもそこそこな作品が出来上がるものなのだが、これは今一つ、いや今五つぐらいの出来。