『くたばれハリウッド 』(2002)
●というかなんだかんだ言っても、究極の自画自賛映画、よくこんなものを映画として公開するなんて思ったものだと半分呆れつつも、ハリウッドってのはこんなものさと、晩年になって誰かに教えたかったということなのかもしれない。
●ミア・ファローとフランク・シナトラの離婚話は面白い。ミア・ファローは綺麗だ。
●「ある愛の詩」の製作裏話、ジェニファー役のアリ・マッグロー と結婚し、その後スティーブ・マックイーンに「ゲッタウェイ」の撮影中に寝取られ離婚したという話も始めて知ったからへぇーと面白い。純愛映画の代名詞とも言われる映画の裏にこんな話があったとは。
●「ゴッドファーザー」「コットンクラブ」でのコッポラとの対立。
●麻薬、殺人、あれこれ。
●凄い人生だなとは思うが、興行の世界はどこでも似たようなものだろう。日本でもTVやら芸能関係はロバート・エバンスに被る部分が多々アリ。表には出てこないが。それを思いっきり表に出したというところはこの作品の凄い所かもしれない。
●「まわりの皆も殆ど死んだ、ちょっとの人はリッチになったが、殆どは貧乏だ。自分は貧乏でもリッチでもない」・・・・普通に考えれば十分以上のリッチなのだろうが、そこは感覚のズレ。一時でもハリウッドで頂点を極めたプロデューサーにしてみれば、本当は俺はもっともっと豪勢な人生を歩み、最後まで金など有り余る人生を送れたんだ。そんな声が聞こえてくる。エバンスにしてみれば生きてる間に使いきれないほどの巨万の富こそがリッチということなのだろう。
●安っぽい作りのBBCドキュメンタリーという感じであり、映画と呼べるようなものではないが、よくこんなものを作ったものだ。日本に持ってきて公開したというのもよくやったねぇと言いたくなる。入らなかっただろうねこれ。