『最"新"絶叫計画 SCARY MOVIE 2』(2001)

●一作目がアメリカNO.1ヒットにまでなったもんだから、調子づいて翌年に作ったパート2。たいていこういうパターンはダメダメに陥るのだが、この映画はパート1よりエグさ、エロさ、ブラックジョーク度合いが数段パワーアップしている。面白過ぎ!

●聖域なき風刺、コケにしかた、バカにしかたは更に進み、教会神父をバカにするわ、教会神父が悪魔に取り憑かれた女とファックするわ、ゲロまみれになるわ・・・とマッタク・・凄い。

●人種差別、黒人差別、身体障害者差別、ベトナム帰還兵差別と、バカにし放題でもうなんでもあれという状態。

●皆で協力して幽霊を探そうとなったら、残されたのは黒人だけというのはこれまた不気味なアメリカ社会の暗部。

フロリダ州大統領選挙投票箱の燃えクズが見つかるというのには失笑。(ブッシュの選挙不正疑惑は結局闇の中)

●尺はたった74分とTV番組級に短くなっているが中身は相当に濃い。

●このDVDはメニュー画面が史上最高と言える位面白い。メニュー画面に出てくるインコの喋りが最高! 聞いているだけで笑えてくる。特典メニューをセレクトした時のインコの罵詈雑言はよくもまあこんなセリフ考えついたものだなぁと感心してしまう。最後には観ている側が"負け犬"とバカにされるんだから、おそろしい。

●パート2のDVDはポニーキャニオンからの発売だが、このDVDを作ったスタッフは凄いね。これだけふざけたメニュー画面は他には無い。スタッフのセンスと遊び心に拍手を送りたい。

●日本語吹替の翻訳は松原桂子、パート1も女性だったけど、ホントに女性がこんなスケベでいやらしくエグい日本語訳付けるのかな? 他の男性スタッフと協力してやってたんだろうけど、面白かっただろうねこの翻訳は。

●ベロニカ・カートライトが出ているのにも驚いた。

●1時間チョイの長さなのでこれも気楽に観ることができて良い!

●ヘラルド配給でソフト販売はポニーキャニオンに移っている。