『ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ』

●ワイヤーアクション、マーシャルアーツは今までの邦画の中ではベストかも?  吊り上げられて、空中で足をばたつかせて走るぶざまなワンパターン化した愚かしい演出をなんの疑問も持たずに繰り返す監督には「この動きおかしいとおもわないの?」とアホらしさを感じていたが、この作品ではきちんとくだらない部分が取り除かれている。関めぐみが空中を飛ぶシーンも、ジャンプするしーんも、ワイヤーアクションの演出がなかなか。CGIもなかなか。

関めぐみはよくこんなアクションシーンを頑張ったね。くるくる回転して逃げ回るシーンや、水中からジャバーンと飛び上がってくるシーンなどこれはなかなかかっこいいぞと思えた。

●しかしギャグ映画だが、話がまるでないようなもの。チェーンソーを持って関めぐみを追いかけてくる怪物がなんなのかも全然わかんないし。

●感動するだとか、無くだとか、共感するだとか・・・そういうこととは全く無関係な映画か。ストーリーも始まりも終わりもないようなものだし。ワイヤーアクションとCGIの映像だけは観る価値あり。あとはさらっと観てさらっと終わって、ああ、なんかナンも無かった映画だったね。と言えばいいような作品かも。

●敢えてそういう作品として作っているならこれもありだろう。誰の心に残るわけでもないだろうが、時間潰しにはなる。

●それにしても良い意味でまるで中身のない、まったくない映画だ・・・・それはそれで凄い(皮肉も込めて)