『自虐の詩』

●「包帯クラブ」の堤監督作品。あと、もう一つ「大帝の剣」が最近の所ではまだ未見か。

●中谷美紀と阿部寛のキャラクターはもう十二分に立っている。この二人が全てと言える映画。

●ちゃぶ台ひっくり返しが話題だが、これって巨人の星のお父さんが元祖かな？

●こういった４コマ漫画まで映画化ってのは、ちょっとなぁ、そこまでかいな？と思う部分もある。

●方言丸出しで、ロケ地の人たちにとっては凄い面白いというか気恥ずかしくなる程だろうね。

●中谷が出ているということもあるが、なんだか「嫌われ松子の一生」にかぶってしまう部分を感じる。なんかツイテいないという点では「嫌われ松子の一生」の方が数段激しかったが、最後になんとか希望を持たせて終わる辺りがかぶるなぁ。まあ「嫌われ松子の一生」の方は、強烈な展開でショックを受けるほどのラスト、いやラスト一歩手前であったが。

●ほんと、中谷美紀はよくぞここまでこういう役をやるなぁ・・・・・。

●阿部寛のパンチパーマはまんまチンピラ。目つきも凄い。

●だが・・・・話しがね・・・・そんなに面白くないというのが実感。堤流の演出で飽きない程度にはなんとかなるが、ちょっとやっつけ的な仕事に感じてしまうのだが・・・違うかなぁ。

●「スシ王子」と一緒に気仙沼でロケしてたということだしねぇ。
（映画版「スシ王子・ニューヨークへ行く」はこの位の映画の割に凄い宣伝だなぁ。テレビ朝日なんか間違ってない？？　劇場の予告編もかなり多めだし、ＣＭそしてコンビニとのコラボまで・・・・ちょっと金の掛け方がおかしいんじゃない？って思えるけれど）

●ということで、ラストは少しホロッと来るけれど、映画としてはなんだか面白くないね。ワクワクするものが出てこない。

●堤監督はＴＶ上がりの監督だけど、なんだか映画制作もＴＶチックにどんどん時間を惜しむかのように次から次へと監督している。本広ほどテレビチックではないけれど、やはりなんだかテレビの流れで映画を作っているような感もあるなぁ。もっと時間を取って、良い作品をじっくり撮ってもらいたいと思うんだけどね・・・・にわかファンとしては。

●イメージソングである安藤裕子「海原の月」はちょっとヒットしたな。なかなかこれも映画にあったイイ感じの曲。

●堤監督ということで、ちょっと甘めの書きになってるか？　ホントいうと、この映画は・・・いつもの感じなら・・・こんなのダメって辛口かな？