『ベクシル』

●最初に、エアプレーンというか、戦闘機というかそのデザインが「ん? イノセンスのパクリじゃない?」と思ったところからダメだった。飛行機の翼に鳥の羽根のようなものがピラピラと付いているが、これはやっちゃいけないでしょう。

●絵は相変わらず美しい、人間の動きも人間以上に感じる部分もある。女性が髪をなで上げる様なしぐさとか、本当の役者がやるよりもセクシーな感じになっているかもしれない。

●絵は「アップルシード」にうり二つ。同じ製作陣とは言え、すこしはアレンジしたらどうなんだろう? 


●だが、話しが・・・・・ああ、またありがちな終末論か。

鎖国された日本に侵入したら、実は人間は殆どがサイボーグ化されていた。徐々に人間の細胞が機械細胞に取って代わられて最後には完全に機会人間になってしまう。まあ、そこまではいいとして・・・最後のネタバレでは、その機械細胞を作って、人間社会全部を支配しようとしていた博士かなんかは、実は自分はまだ人間だった、機械細胞の注入を受けていなかったと・・・・ありがちすぎる。

●チッと顔面にキズが入って、タラリと赤い地が垂れたところで、もう筋はわかって溜息。

●こういった全人類を改造しちゃって、地球と人類を救うのだ、だけど、そこには旧人類との争いが生じて、その原因となったのは一人の狂った学者なんていう筋は、もう使い古されているだろう。全く同じラインで言えば『青の6号』があり、もうほんとに飽きられたストーリーだ。

●絵はイイから、一見の価値はあるが・・・・それだけということ。

●劇場はコケたようだが、こう言った作品は二次利用で特に、レンタルでは良く回るだろう。

追記)そう言えば、アップルシードの続編「エクスマキナ」がブログやPRを頑張っていたようだが、どこで上映されたのかも気が付かない内に終了してた。DVDが発売されるという告知を見て、あれ? もうDVD化か。映画公開したっけ?という感じだ。