『アキハバラ@DEEP』

メイドカフェ、オタク、電脳、ガンダム、萌え・・・・・・アキハバラという所は本当に話題の絶えない場所だ。
戦後の焼け跡から無線の街として立ち上がり、白物家電の街になり、電気製品安売りの街になり、パソコンの街になり、ゲームの街になり、オタクの街になり、メイドの街になり、常に街のメインとなる屋台骨を変えながらも世界にここしかない特異な街が出来上がった。本当に不思議な場所である。

●そのアキハバラを舞台とし、インターネット、検索エンジンメイドカフェなど最新の話題を取込んだこの映画はその旬具合でいったら最高である。
話題に事欠かない街をテーマとして着目したことは秀逸。自分もドラマ版も見ていないし、原作もしらないが、どんな映画になっているのかな?と気にはなっていた。でもなんでか見逃しちゃってたんだよね。
そう思っていたら手元に内覧用のサンプルが届いた。届いてから暫くほっておいたんだけど、ようやくにしてちょっと見てみることとした。

●まあ内容は深いようで大して深くない。ソファーに横になってナガラで見ていても良い感じのかるーい映画であった。

成宮寛貴山田優と売れっ子の役者を揃えて随分と出演料も嵩んでいるだろうね。男にも女にも人気の役者を配して集客にもちゃんと手は打ってますということか。

山田優はCMで見るような美人というより、なんか普通の女性に見えてしまうな。やはり着飾り派手さを身にまとったほうが良い女性なんだろう。成宮を言語障害の有る役に設定したのはどうも痛々しい。カッコ良さも半減。これは失敗ではないの?

●見終えても特に何も残りません。2時間という長さの冴えのない演劇を見たような印象。

●撮影はアキハバラダイビルやUDXビルなどを思いきり多用したのかな? なかなか見れないような未来的な建造物が面白かった。
 確かに今新しく秋葉原に出来た高層ビルはかっての秋葉原とは一線を画すような凄いビルばかりである。何れ秋葉原はホントの未来都市になっていくのだろう。

●プロモーションもかなりしていたし、TVとのコラボ、今一番旬な話題、旬な役者を使って作った映画だが・・・・・とくになんという映画でもないな。・・・・・・・・いやほんと。