『タイヨウのうた』(まだ見てないけど) 

●数ヶ月前に始めて予告編を映画館で見た。なんか可愛い女の子がギター弾いて、サーファーに恋してなんて・・・いかにもありきたり、パターン化されたような話しで「またありきたりパターンの映画作ってるのか」と思た。お涙頂戴路線でウブな観客向けのいやらしー(別の意味で)映画作ってるんなぁ?って思った。

●でも「GOOD BY DAYS・・・」って歌の部分が凄く良いフレーズで映画館に響いていた。そのフレーズに乗って予告編の最後に、銀色の原子力発電所の作業服のみたいなのを着て、主役と思われる女性がよろよろと砂浜を歩くシーンを見たら・・・じーんとそれだけでなんだか涙が滲んできた。
(途中で江ノ島が見えたから我が家の近くだなぁこの舞台)

●その後繰り返し映画館で流される予告編を見るたびに・・・この銀色の服を着て砂浜を歩くシーンを見るたびに、段々と「なんかこの映画良さそうかも」と思えて来た、映像にうまく騙されているのかもしれないが、なんとなくそんな予感がするというやつである。

●ヤフーを使ったプロモーションもずいぶんと派手に行われている。YUIという女の子をフィーチャーした劇場用ポスターもいい感じだ!このポスターで斜め上を見上げているYUIの雰囲気が凄く良い。

●「タイヨウのうたブログ」http://blogs.yahoo.co.jp/taiyo_brother/(6月2日の日記参照) を読んでいたら、沢山のポスター案のラフ画像がでていて、その中からこの一枚が選ばれという。確かに、他の画像と比べたらやっぱりこの絵が一番いい。

●このイメージはイマイチ。↓

●そのブログ6月2日の日記の下の方に「★うむ?これは、きっ禁断の。。。」というコメントで、原子力発電所の作業服を着たYUIのその風防マスクの写真がメインに使われたポスター画像が・・・・・。

●もしこれを劇場宣伝用のポスターに使ってたらこの映画どう思われただろう? YUIのまっすぐでひたむきさ、空に向かって目を輝かせているようなポスターだからさわやかで青春映画、恋愛映画としても期待出来そうな雰囲気だったわけで、もしこの宇宙服みたいなポスターだったら、これを見た人はSF映画と勘違いしてしまうだろう。まるで「2001年宇宙の旅」だ。このポスターを見て「あれ? これどういう映画だろう?」って不思議に思って興味を引くかもしれないけどちょっと極端過ぎる絵だ、このポスターは。

●禁断のポスター・・らしい。なるほど!

●沢山のポスターデザインの中にこのようなものが一つ混じっていたのはデザイナーさんが凄い頑張ったんだろうけど、映画の持つイメージを完全に別の方向に引っ張っていってしまうプロモーションとしては墓穴を掘るようなポスターデザインである。

そう思っていたら・・・。   

●公開まで一週間を切った本日、東京の地下鉄の駅に・・・・・・なんと、この作業服のB全ポスターが・・・・・貼られてる。

●公開まで最後の最後の残りあと一週間でインパクトの有る絵で多くの人の注意を引くという作戦から、いままで使っていたイメージを一気にひっくり返したこのポスターを使うというのは・・・戦略としては面白いけれど・・・・いいのかな????

●映画を見たらまた感想を書くとしよう。

●今年はクラッシュで「今年のベスト1だ!」と思ったら「嫌われ松子の一生」でさらにその上を行く素晴らしき作品に出会えた。

タイヨウのうた」にもちょっと期待している。