『クローバーフィールド/HAKAISHA』 

●前の方の席で見たから最悪だった。手持ちカメラだとはいえ、カメラをこれじゃ意図的にぶらしてるだろうに。最初の非常につまらない15分程でもう具合が悪くなってきた。これは物理的なものだ、映画の表現的なものではない。

●もうすぐに話しの筋は読めて、斬新な映像もこの先ないだろうと予想がつく。ひょっとして何か面白い展開が有るかもしれないと期待はして、我慢して見ていたが、早く終われと願う気持ちが強かった。尺の短い映画で助かったというかホッとした。

●具合が悪くなるから途中で目を瞑って音声だけ聞いていた。(酷いもんだ)なにか展開があったら目を開けばいいやという感じ。

●そして最後までそのままで終わる。

●頑張ってこれまでにない手法で映画を撮った姿勢は評価できるが・・・・話しがなさすぎる。ようするにこの映画は本が出来てない。だから感動も感激もない。ただこういう映像を見せられたというだけである。

●はっきり言って最低の映画。こんな作品は見るべきじゃなかった(具合も悪くなったし)と後悔(しても始まらないか)

●完全な秘密主義で作品の内容は外部に漏れないように相当厳しく規制していたらしいが・・・・こんな映画、ネタバレもなにもあったもんじゃない。

●このブログはネタバレもありで映画に感じたことを率直に書いているが、ネタバレする価値もない作品というのもあるものなのだな。

●ネタバレはこれから観ようとする人に悪いから、極力しないようにストーリーは書かないようにしようと思ったが、書くことなんか何もない、ストーリー自体が無いような作品だからもう勝手にどうぞという感じである。

●まあ言って見れば、エメリッヒの例の映画や、韓国の例の映画に似たようなかんじである。特に様々なシーンはエメリッヒのあのシーンやあのシーンに誠にそっくり。というか次はこうなるんじゃないの?と思ったらその通りあの映画と同じシーンになってしまっていた。

●9.11の比喩だと言う人もいるゆうだが、そうだとしたらなんて軽薄な9.11事件の比喩なのだろう。これで比喩ならパニック、ホラー物は全部9.11の比喩なんですよと言ってしまえるだろうに。

●いやぁ、久々に観たことを後悔させられた作品であった。この内容ならビデオで充分過ぎる。

★映画批評by Lacroix