『M:I:3 ミッション・インポシブル・III』

●第1作目からシリーズものとしてどんどんパワーアップしてきてるねぇ。
公開すればほぼリクープ出来る作品として定着・・・どころか公開すればほぼ大儲けのシリーズになったかクルーズももう余裕安泰なんでしょう。
それなりにいい脚本家、演出家、カメラマン、編集、CGスタッフをふんだんに使って、抜け目ない作品を作りだす、ハリウッドの行き着いたビジネスシステムの典型的作品と言えるのではないだろうか?

●この夏公開の映画の中ではトップ3に入ることは間違いないだろう。
でもね、なんかね?????

トム・クルーズ一行が来日して東京湾ジェットスキーを使った超派手なプロモを行ったりしたようだが・・・・・どうも身内受けが甚だしい感じ。一般的には「はぁ、そういうことやってたの?」的な感じだった。
前代未聞のプロモーションとか言ってたけどね。集まったのは映画関係者とマスコミ、そこに対するプロモでした。使い切れないくらいお金があるトムの会社がやってるんだからそれでもいいでしょうけど。

●作品の内容は・・・・冒頭からショッキング(風)な絵でスタート(ありきたりの手法だねぇ)
ストーリーに深みを出そうとして人間関係やら裏の工作やらで話しをちょっと複雑に組合わせて・・・・でも浅はかで見え透いた技巧。(「クラッシュ」とは比較にならん!すべきでもないが)

●CGは確かに派手! 見せ場もあるが、いかにもってかんじでハラハラドキドキしない。この先どうなるの?って期待感やら興奮が全然沸かない。

●同僚の女性スパイが殺され、沢山の関係者が殺され・・・それであの薄っぺらなラストかぁ?ハイ、全部終わりました。なんとかミッションは片づきました。悪者もやっつけました。じゃあこれから軽く残ったみんなで一杯打ち上げにいきましょか!死んだ人のことなどもう覚えてられませんよ。沢山殺してきてるしいっぱい殺されてるんだから。

●ラストはなんかそんなのトム・クルーズの笑いとスパイチームの手打ちで映画を締めくくってる。

●んーどうでもいいね、やっぱこの手の映画は。

●見ましたという記憶だけ残しておくって感じかな。

●映画作りに参加したスタッフの個々のセンス、技術の高さ、それは今のハリウッドのトップクラスなんだろうし、見ていて勉強にはなるが・・・・・・それが映画ではないのだよなぁ。