『アメリカン・ウェイ』 

シネセゾンで劇場公開されたらしいが記憶に無い。まあその頃はもっと別の映画をみていたのであろう。大型作品でもないし、宣伝もされていたのかどうか・・・・・今となっては一部の人しかしらない実にマイナーな映画となってしまっている。VHSは発売されていたようだが、DVD化は未だされていない。Money for nothingがちょっと過激な場面でBGMとしてイントロだけ使われているが、この辺りが著作権やなんやらで少し問題あってDVD化がされないのかもしれない。

ベトナム帰りのなんともふざけた反社会的な連中がB29を使って海賊放送を行い、世の中のふざけた事をちゃかして、コケにしてやっつけるという内容。映像も密度があるし、音楽も、キャスティングもイイ。でもストーリーはほぼ意図的なまでにめちゃくちゃ。頑張って作って目茶苦茶というのは悲しいが、ここまでブラックに敢えて目茶苦茶にしているとなんともいわゆるシニカル社会批判、諧謔という感じで好き。

●以前この作品のビデオを知人に見せたのだが「なんなのこの映画?」という反応だった。いわゆるこれも非常に好みの分かれる作品。

●「アメリカのやり方」という風に題を訳せば、これはイギリス映画であり、主演はイージー・ライダーデニス・ホッパー(モチ、アメリカ人)そしてB29,やっつけるのは英国首相サッチャーに似せたアメリカ大統領候補。最後はとんでもないオチ! 

●まあここまでふざけた映画もなかなかないし、すごく好きなんだよねぇ。

●こういう映画が作れていた時代がよかった。

●今じゃ無理だよ。利益優先、体制へのぶらさがり優先の世の中だから。

●DVD化されたら絶対に買って、あちこちに見せたいが・・・・・これも無理か?

★映画批評 by lacroix