『着信アリ２』(2005)

・これって秋本康が原作シリーズかいてたのね。まるで知らなかった。いろんなことやってるもんだ。

・ホラー映画というのは殆ど観ないのだが、まあちょうど夏で、いかにも夏にという感じで偶然観ましたという感じ。

・ホラー映画の部品である、不気味さや、異形の気味悪さ、突然へんなのが出てきてびっくりする・・・という、形状や突発の怖さであり、ストーリーに怖さがあるのではない。その点は『リング』とは根本的に違う。『リング』はテレビの中から出てくる貞子の怖さは格段であったが、それ以上に話としての怖さがあった。

・少女の口を縫い塞ぐという村人の行為は不気味だが、どうもその部分と、口を塞がれた少女に深い怨念だとか呪いだとかそういうものが薄い。だからこの少女も形状の怖さだけになってしまっている。

・しかし登場人物の演技が下手だなぁ。怖さを表現できていない。ミムラはまだなんとかなるとして、瀬戸朝香のギャーっと叫び声を上げるところなんて全然怖さが出ていない。戻してもう一度見たけど普通に叫んでる嵩の表情。たかが一場面だが叫んだだけで恐怖の感情が表せるはずもないし、伝わるはずもない。

・あれこれ道具に頼りすぎ、そしてもう『リング』のパクリ過ぎがあれこれたんまり。（これはけっしてオマージュとは言えない）それがもう馬鹿でもわかるほどなのでシラけてしまう、それが一番の問題点。