『クローンは故郷をめざす』(2009)

キャスティングがいい。及川光博は無機質な金属的な雰囲気が漂っていてこの役にはピッタリだ。
永作博美もよし、石田えり子もよし、嶋田久作も、品川徹もみな作品の雰囲気に見事に融合している。

原作『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』

冷たい映像も悪くない
絵もそこそこによし、
自然描写もなかなか、
下手な破綻もなし。
一定の色調、音調、波が最後まで続く。

1970年代にこんな作品が出ていたら名作と呼ばれたかもしれない。
悪くはないが目新しさ、斬新さはない。どこかでみたようなというものでもないが、なにか全体に映像、感覚的な古さを感じる。それがSFの内容と合っていないともいえる。

この監督はどこかの局デレかなにかか?