『300』 

●確かに映像は斬新だ。だが、絵の新しさもすぐに見飽きる。話があまりに凡庸で、つまらない。

●「シン・シティー」で異色の映像表現を見せたフランク・ミラーの映画化第2作だが、絵そのものはシン・シティーと極めて類似。
まあ、それもそのはず、原作者のフランク・ミラーがかなりの部分で映像に口出ししていたらしい。

●予告編で見てから「おお、なんか凄そうな絵だが、映像だな」と期待していたが、30分も見ていると絵のテイストは強烈だが、ずっと同じテンションであり、意外性や驚きが無くなってくる。そうなるとやはりストーリーで感動をさせなくてはならないのだが、話しは凡庸。思ったほど盛り上がる部分もなく、淡々と話しは続き、思った通りの結末で終わる。

●主役であるスパルタ王レオニダス(ジェラルド・バトラー)よりもペルシアの大王クセルクセス(ロドリゴ・サントロ)のほうがイメージが強烈で頭に焼き付く。ちょっと主役が食われるキャスティングをしてしまったのではないの??