『パイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド』 

●詰まらなくはない。次から次へとアトラクション満載で見せてくれるエンターティメントの本質を行く映画だ。
だが、さすがに展開が遅々として進まぬ2時間辺りからだれてきた。3時間はやりすぎだね。

●話は破綻なくソツ無くまとまっている。だがそれだけに胸躍らせるような思い切った展開が無い。
キーラ・ナイトレィはやはりイイ女。そそられる・・・・・が、役の重みがない。まあ言ってみればこの作品、登場人物それぞれにキャラを目立たせようと脚本家がいろいろ面白いエピソード与えちゃってるから、全員が主役みたいなものになってしまっている。主役のジャック・スパローが他の登場人物とほぼ同列というくらい色が薄くなってしまっている。

●金はふんだんに使っているねぇ。ここまでのことはもうハリウッド・メジャーでなきゃできないだろう。

チョウ・ユンファはもう少し重要な役かと思ったらあっさり死んでしまう。まるでバットマン渡辺謙だな。

●重要なキーとなると思ったカリプソの開放だが・・・・・その後に何も続かない。渦巻きが出てるだけ。なんだこりゃ?

●ということで、3部作ということで、宣伝も大々的だし取り合えず見ておこうという程度で見たのだが、3時間の暇つぶしにはなったという程度の作品。(暇はないんだけどねぇ)

●ディズニーもこれだけのドル箱シリーズができちゃったんだから、3作で終わらせることはないだろう。

●まあ劇場の大きなスクリーンで見たほうが迫力はあるが、映画としての感動はほぼ無しといっていいだろう。