一番好きだった海に・・・

ずっと「GW後半から雨ばっかりだぁ!」と愚痴ってましたが、今日の日曜日は驚くほどの快晴。久しぶりに気持ちの良い青空です。
でもね、今日の予定はちょっと重いものなのでした。

ずっとヨットというものを愛し、相模湾の海を愛し、もうそれだけしかない、人生それだけって感じでのめり込んでいたい知人がガンで亡くなりました。もう60近い年齢だったしね、病気が分かってから一気に進行して亡き人となるまではあっと言う間でした。
本人は昨年末から体調を崩し、何度か入退院を繰り返していたらしいけれど、仲間内には「知らせるな」って言っていて「必ず良くなるさ、またヨットに乗るさ」って強がっていたんですが・・・・・ちょうど3月下旬、私が旭川に居たときに「病状が急変して亡くなった」という連絡を受けました。残念なことに予定を変更できず、その人の通夜には参加することも出来ませんでした。
そして今日、2ヶ月が経って、彼の仲間が同じヨット仲間に声を掛けて「彼を彼が愛した海に戻してやろう」ということになり、本日海上で散骨をすることとなりました。
昨日までの物凄い強風と、雨もすっかり落ち着き、初夏を思わせる強い日差しと青い空がこの海に戻ってきました。こんな日に皆に囲まれて海に戻っていく彼は、こっちの勝手な解釈だけど、幸せなんじゃないかな?って思えました。この青い空と海は彼のために神様が持ってきてくれたものなんだろうなって、たぶん皆がそう思っていたんじゃないかな?
12時に相模湾上には10数隻のヨットが集まり、皆でホーンを鳴らしながら時計回りに大円を作って船を走らせ、そして彼の姿を変えた灰は相模湾に撒かれました。その上には皆のヨットから沢山の花が投じられこの海に沈んでいく彼のことを向こうの世界に行っても幸せに。きっと向こうでも海を見つけてヨットをやってるんだろうな。なんて思いました。

人はいつか死んでいくもの、どんなに調子よくやっていてもどんなに元気でもいつどこでポンと死んでしまうか分からない。だからこそ今をもっと力強く、今をもっと有意義に、今をもっと楽しく・・・・生きていかなきゃならないんだって心に思いました。

沢山の彼との記憶も、いずれ遠いぼやけた思い出になってしまうのかもしれないけど、一緒に行ったあの海、あの港、あの空、そしてあの夏を出来るだけ沢山忘れないで心の中にしまっておきたいってそう思った5月の日でした。
こんなことをキーボードで打ってると、涙が出てくるなぁ・・・・・・・元気でYさん!