『煙突の見える場所』(1953)

監督 - 五所平之助
上原謙(緒方隆吉)、田中絹代(弘子)、芥川比呂志(久保健三)、高峰秀子東仙子)

これはジャンルとしてはなんになるか? ヒューマンドラマ?
戦後の日本人の生活、社会状況、町や家、生活風俗などは良く分かるが。

当時の終戦後の貧しい東京の様子、風俗、食事、家などに懐かしさ、郷愁を覚える人にはなにかを訴えるものがあるのかもしれないが、2011年の今、それ以上の何かがあるのか? こんな映画があったのだという思い以外に何があるのか?

ファミリードラマ、コメディーとでも言えるのかもしれないが、特に何かを感じることはなかった。
高峰秀子は美しい、名優田中絹代はなんだかただのおばさんににしか見えず。

この映画の評価はこの時代を懐かしむ人に任せる事としよう。


【日々是映画】http://www.cinema-today.net/0411/06p.html
《“お化け煙突”は昭和39年まで、千住にあった火力発電所の煙突、見る方向によって4本、3本、2本、そして1本と見え方を変える。この映画で全国でも名を知られるようになったが、火力発電所の廃止とともに取り壊された》

レストアの具合はデジタルでリマスターしたコントラストの強さ、映像のシャープさは復活しているが、ノイズやブレまでは修正されていない。特に縦のチラチラノイズはかなり目立つ。他の超名作と呼ばれるモノと違って徹底的にレストアする手間やコストは掛けられていない。

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