『クローンウォーズ』(2008)

●やはりアニメで観ると違和感が大きい。

●クローン・トルーパーは実写でもCGIだったし、人間の顔が見えるわけではないのでアニメになっても実写とさして変わりなく感じるのだが、人間の顔がデフォルメされてしまっているのでしっくりこない。

●エピソード2や3で出てきたクローン・トルーパーは殆ど無人格、命令に従って動くだけ、ラストではジェダイを次々に抹殺するという冷徹な兵士だったのだが「クローンウォーズ」ではオビワンと意志を交わし、自分達は犠牲になってもドロイド軍を防ごうとするなど、人間的な部分が表現されていたので少しばかりクローン・トルーパーに親しみを感じるようになった。

●ジャバの息子の描写がなんとも子供向きな感じだ。

●ジャバの息子を誘拐しジェダイの仕業とすることでジャバ族とジェダイの対立を生もうとするシスの策略って、なんだか単純過ぎて、そんな子供騙しみたいた手に引っ掛かる?と頭を傾げてしまう。しかもドゥークはその策略をジャバに信用させるために、オビワンとアソーカがジャバの子供と居る映像を隠し撮りしてジャバに見せるとか・・・なんだか話も子供向きというか、そんなのアリか?と言いたくなる部分多し。

●アソーカがジャバの子供を背負いながら3人相手に必死に戦っているのに、その上空をスーッと通り過ぎていくアナキンというのもオイオイと言いたくなるし。

●なんだか実写版と違って作りが甘い感じがする。脚本にはルーカスも加わっているということだが、本当だろうか? ルーカスがこんな突っ込み所の多い脚本を許可するとも思えないのだが、それともアニメだから敢えて子供向きに細かな設定はなあなあで分かりやすさを優先させたのか?

●なんにしてもエピソード2と3の間を埋めるストーリーとしては重さも深さも今一つだ。

●どうせならフルCGとか、それこそ実写で作ってしまえばよかったのに、と無い物ねだりしてしまいたくなる出来だ。