『プレステージ』

●「ダークナイト」でのクリストファー・ノーランの監督技に感銘し、鑑賞。

●劇場公開は2007年6月だが、当時は随分と大量に宣伝が行われていたな。TVにしろ、雑誌にしろ・・・・大体にしてこの某配給会社がこういう金の掛け方をするときはロクなものが無い(というのが定説)。「映画に騙される」とかってコピーも口五月蝿く流れていたような気がする。コマーシャルの量や、やり方を見ていると”これは、うさん臭いな”と感じることがある・・・・で、見ていなかった訳だが、やはり予想通り、うさん臭さ通りの映画であった。

●冒頭のタッチストーンとワーナーの映像が流れ「あれ??」と思ったわけだが、それで日本では独立系の別配給。大体こういうパターンの映画というのは、余り良いものが無い。本国直轄の日本のスタジオが配給しないで、他の配給会社に任せる作品は・・・大体なんらかの要因があって、他にやらせてるという様な感じがする。

●兎に角、頑張っって複雑に入り組んだストーリーの脚本を作ったのであろうが、どうも見え透いている。ストーリー中盤には、オチが予想付いてしまうような話しが出てきてしまうし。それをひっくり返してくれればいいんだけど、予想通りのオチとなると、タネ明かしも、どんでん返しも非常に白けてしまうのである。

●その透け透けのタネも、なんだそれ、とっても在りえないSF、空想話をなんでこんな古い時代に入れちゃうわけ? 馴染まないでしょ、話しと時代設定が・・・てなところもある。

●「ダークナイト」で結実する超ハイクオリティーな映像に繋がるようなシーンはあるにはあるのだが、この映画、作品としてどっちらけ。一回見たら、あっそ!と言いたくなる話しで、もう見終ってから白けまくりであった。

●もう一度「ダークナイト」見直したくなった。